今回の都知事選は、事前の想定どおり、舛添要一氏が当選しました。私は表明どおり家入一真氏に投票しましたが、まずは他の候補ではなく、舛添氏が当選したことで、ほっとしております。





家入さんは首長選ではなく議会選を目指すべき


家入氏については、どこまで票を伸ばせるかを期待していましたが、舛添氏の1/20以下ということになり、ネットを主体とする選挙ではこのあたりが限界だということを、あらためて確認できた次第です。


ところで、インターネット党を立ち上げ区長選に候補を擁立するとありますが、ちょっと違うんじゃないかと思います。



ネットの力を政治に活かすなら、一人を選ぶ首長選より複数人を選ぶ議会選を目指すべきです。区議会・都議会から初め、その後参議院を目指すべきではないかと思います。区長選に候補を擁立しても、ネットではなく、リアルな世界で地に足のついたどぶ板選挙をしない限り、勝てる見込みはありません。


また、地方自治は、首長になっても議会の協力が得られなければ何もできません。かつての青島都知事がそうでした。押さえるべきは議会です。まずは、区議会、できれば都議会に照準を合わせていただきたい、そう切に願います。


極端に振れるネット言論


さて、ネット上の言論というのは非常に極端です。「舛添が当選するのはおかしい」とか「民意が反映されてない」とか「組織票に敗れた」とか「組織で動かされる人は洗脳されている」というような言葉が飛び交います。いくつか引用します。


私のまわりで「舛添に入れる」と言う人はひとりもいなかった。

組織力ですから、洗脳された人間がマシン化し票を入れということです。

組織票を入れる人は自分がどう考えるかでは無くて洗脳済みですから…

結局は民意では無いと言う事かと思います…


しかし、そのようなことをおっしゃっている方のほうが、世の中を見えておらず、民意が見えておらず、根拠のない妄信・ご自身のイデオロギーに酔いしれ洗脳されてしまっているのではありませんか?


類友効果が引き起こす錯覚現象


類友効果が引き起こす錯覚現象


Facebookは友人だけに見られている安心感があるからなのか、原発問題にしろ靖国問題にしろオリンピック開催可否にしろ、賛成・反対を明確に表明される方が増えました。


しかし、「類は友を呼ぶ」と言われているとおり、自分と同じ価値観の人を強く引き寄せ、異なる価値観の人を遠ざける効果があります。特にFacebookという閉鎖的言論空間で顕著に表れ、あたかも自分の周りには自分と同じ価値観の人しかいないのではないか?という錯覚に陥ります。排他的妄信という点でカルト宗教に近いものを感じます。


舛添氏が当選したのは、民意の表れですし、どこかに巨大組織があって民意が操作されたわけでもありません。投票は自主的行為です。



自立的な社会創造へ


政治を誰かに任せるな。未来は自分で選ぶんだ。家入一真


私はこのような愚かな組織票論・洗脳論・陰謀論には決して組しませんし、そのような主張がまかりとおるような社会にしてはいけません。社会を創っているのは、そこに参加している人々です。よりよい社会を創造するには、社会の構成員一人ひとりが、社会を自分事として考え行動していく以外よりよい方法はありません。


ゆえに、並み居る候補者の中で唯一その姿勢を見せた家入一真氏に投票した次第です。引き続き、彼にエールを送っていきたいと思います。


参考書籍


ピーター・ドラッカーは理性崇拝が社会崩壊をもたらしたとしてナチスを糾弾しました。「自分こそが正義で他者は洗脳されている」というイデオロギーは、ドラッカーの言う理性崇拝に他なりません。私の社会創造の考え方は、ドラッカーによる影響が大きいです。



巷にあふれる陰謀論がいかに荒唐無稽であるかを切り込みます。「組織票論」もまた陰謀論の一種であり、論ずるに値しません。



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