<目次>
  • 【Part1】いま必要な世界最先端の経営学
  • 【Part2】競争戦略の誤解
  • 【Part3】先端イノベーション理論と日本企業
  • 【Part4】最先端の組織学習論
  • 【Part5】グローバルという幻想
  • 【Part6】働く女性の経営学
  • 【Part7】科学的に見るリーダーシップ
  • 【Part8】同族企業とCSRの功罪
  • 【Part9】起業活性化の経営理論
  • 【Part10】やはり不毛な経営学
  • 【Part11】海外経営大学院の知られざる実態
  • 【経営学ミニ解説】


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本書を知ったのは、企業間フューチャーセンター会の説明会がきっかけでした。早稲田大学准教授である著者の入山章栄氏が、企業間フューチャーセンターのイベントで講師を務めていたとのことです。人を知るには著書を読め!ということで、本書を読みました。


「ビジネススクールでは学べない」とか「世界最先端」とか、かなり大上段にかまえたタイトルなのですが、往々にして、大きくかまえたタイトルの本は肩透かしに遭うことが多いです。しかし、本書はその類に及ばず、本当にタイトル通りの本でした。


経営学のフレームワークは?

通常、ビジネスパーソンが知っている経営学のフレームワークと言えば、以下のようなものでしょうか。

  • プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(ボストンコンサルティング)
  • ファイブフォース分析(マイケル・ポーター)
  • イノベーションのジレンマ(クレイトン・クリステンセン)
  • ブルー・オーシャン戦略(チャン・キム)


これらの経営学のフレームワークは、ここ数十年の経営学の研究成果のごくごく一部とのこと。「ビジネススクールで学べない」どころか、学ぼうとするには、専門の学術誌を読むしかないようです。そして、『ハーバード・ビジネス・レビュー』ですら、啓蒙雑誌であって専門の学術誌ではないとのことです。


最先端の経営学が知られていない理由1

なぜそのような状況に陥っているのか?経営学の研究者たちの仕事は、学術論文を書き学術的に認めてもらうことであって、世間一般を啓蒙することでも、普及のためのフレームワークやツールを開発することでもないし、そんなモチベーションはないとのこと。


経営学者にはそもそもツール化のインセンティブがありません。したがって教科書に掲載できるような新しい分析ツールがなかなか生まれず、その結果、経営学の学術的な研究がどれだけ進んでも、その知見がビジネススクールの教科書には反映されないのです。 (P23)


クレイトン・クリステンセンなどは、論文数が少ない割にメジャーな本を書く稀有な存在とのことです。


最先端の経営学が知られていない理由2

そして、欧米の研究成果がなぜ日本に伝わらないのかですが、入山氏曰く、入山氏と同時期にアメリカで経営学のPhDの資格を持っていたのはわずか2名とのこと。また、経営学の学会である「アカデミー・オブ・マネジメント(AOM)」の2015年の世界大会の参加者数は、シンガポール162人、韓国154人、台湾134人に対し、日本はわずか33人です。日本では世界最先端の経営学が分からないわけです。


本書の試み

本書はそういう意味で、通り一遍の世界最先端の経営学のさわりを紹介することを目的に書かれています。PART2からPART9まで、それぞれ競争戦略、イノベーション理論、組織学習論、グローバル戦略、ダイバーシティ、リーダーシップ、CSR、起業家論を1パートずつ紹介していきます。そして、世間一般的に信じられている戦略論・ビジネス論には、統計的に誤りがあることも明かしていきます。


つづく(かもしれない。)


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