『トップガン マーヴェリック』を四女と観てきた。
これは世の中のオジサンたちにお薦めするしかない!観ている最中から泣けてきてしまいました。
年齢を重ねると涙もろくなるとは言われますが・・・
1986年の前作では相方を亡くし、今作ではその息子がパイロットとして登場。
泣ける理由は二つ。一つ目は相方を亡くしたことがやはり重く圧し掛かっています。あらたなミッションでも誰も死なせたくない。その言葉が「生還させる」という言葉に表れています。
もう一つの理由は、相方の息子との葛藤。もし、自分がマーヴェリックと同じ立場なら、同じ葛藤を抱いただろうと思うのです。わたしと同じ年代の方は、同じように感じる方も多いのではないでしょうか?
以上、お勧めする理由です。
プロパガンダという側面
一方で、本映画はアメリカのプロパガンダという側面も否めません。制作サイドやトム・クルーズにその意図があったかはともかく、この映画はアメリカの正義、アメリカの武器輸出を正当化します。
敵国の名前は明かされていませんが、核開発をしているならず者国家といえば、イランか北朝鮮しかありません。しかも、F-14戦闘機を所有するのはイラン。この映画は、核開発をしている国を攻撃することを正当化しています。冷戦当時、数多くの映画がソ連を叩くことを正当化していたように。
9.11後、当時のブッシュ政権はイラクが大量破壊兵器を持っているとアメリカ国民に訴え、イラクへの攻撃を正当化し、実行に移しました。今後、核開発国を非難して攻撃を正当化する際に、この映画はその正当化の敷居を下げる役目を果たすことになります。
また、前作では映画公開後、パイロット志願の若者が増えたとのこと。今作でもその狙いは明らかであるばかりでなく、アメリカの戦闘機輸出のための格好の宣伝になりました。
はからずもウクライナ vs. ロシアの戦争が続いている最中、ロシアと隣接するポーランド、バルト三国、フィンランドあたりは、アメリカから戦闘機を購入するでしょう。
新型戦闘機は(F-35など)は効果ですが、旧式のF-18ならお安くしておきますよ、というわけです。
もっとも、「プロパガンダじゃないの?」というのは、わたしの偏屈な見方かもしれません。プロパガンダであることを割り引いても、感動することは間違いないので、アラフィフのオジサンたちには絶賛お薦めします!
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