<目次>
  • #278 続きをやろうぜ
  • #279 エディ&ブライアン
  • #280 空白の時間に
  • #281 語らずともそこにいてくれればいい
  • #282 久しぶりムッちゃん
  • #283 変な一言
  • #284 決別
  • #285 告白
  • #286 ロシアの温度


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29巻で服に穴が空き気圧低下で気絶したエディと谷底に残されたムッタ。バッテリー不足のブギーは辛うじて起動。ジェットアームを噴射させ、身を軽くした状態でブギーがムッタを引き上げる。倒れているエディは夢うつつの中で弟ブライアンとの思い出が蘇る。


エディは目を覚まし、ムッタとともに帰還の途に就くが、エディはブライアン人形が残された地点へ立ち寄る。二つの人形は月面から地球を見上げる。少年時代に語り合ったように。地球を見上げる間、エディは通信を切る。かつてブライアンがそうしたように。


二人は無事コンピュータを回収し基地へ帰還し、その1時間後に太陽フレアが発した放射線が到達。間一髪の難を逃れた。


月面からの地球
photo credit : skeeze via pixabay.com (license : CC0)


場所は打って変わってロシア。ヒビトは以前お世話になったロシア宇宙飛行士イヴァン・トルストイと再会。ヒビトはロシアで宇宙飛行士を目指す。ロスコスモス宇宙飛行士室長のオレグ・ボルシュマンからイヴァンとその家族に会ってはならないと条件を課す。


ヒビトは宿舎に投宿。浴室の水は錆で黄色く、携帯電話の電波は部屋の隅にしか届かない。隣人マクシム・ウルマノフへ洗剤を持って挨拶するも、気味悪いと警戒がられる。ロシア人クルーとの距離感がつかめないヒビト。イヴァンから「キノコと名乗ったからにはカゴに入れ。」というアドバイス。「郷に入っては郷に従え」のロシア版か?


ヒビトの宿舎の隣はNASAのコテージ。バーベキューに誘われるが、過去とはきっぱり決別する。


ロシアには伝統的な謎の訓練が二つある。イスに座って回転した後、まっすぐ歩く訓練。それを成し遂げたことで、ロシア人クルーの輪に入ることができた。雪が降り、宿舎の窓を開け雪景色を眺めると隣のマクシムも眺めていた。マクシムに飲もうぜと誘われ、ヒビトはNASAを辞めロシアに来た理由を語る。


あくる日、遠心加速器での8G体験という二つ目の謎の訓練を実施。8名全員合格するが、室長のオレグは半分に絞ることを目論む。訓練の後、ロシア人クルーと一緒にビアガーデンへ。マクシムがNASAでのヒビトの武勇伝を語る。パニック障害になったことを除いて。


そしてイヴァンのチーム「トルストイ4」の月行きが決まり、そのバックアップクルーを4人選抜することに。


<目次>
  • #287 ロシアに飛び込め 
  • #288 拳の中に
  • #289 答え合わせ
  • #290 予定通りだ
  • #291 太陽のせい
  • #292 オーロラの夜
  • #293 月のオーロラ
  • #294 暗い不安
  • #295 We are lonly…


マイナス20度の屋外で訓練をするロシア人訓練生たち。宇宙からの帰還時にシベリアで遭難することに備え、極寒での訓練を行う。そして、入水式という凍った湖に穴を空けそこへ飛び込むという謎の伝統訓練を行い、ヒビトも氷水に飛び込む。


8人の訓練生から4人のバックアップクルーを選ぶ選考レース。オリガのことを思い出しながら拳を握りしめ心の中で決意をするヒビト。室長のボルシュマンは、訓練生たちが仲間を呼び合う声の数をカウントすると、ヒビトが呼ばれることが多いことに気づく。かつてボルシュマンはヒビトに「家族ではない」と言った。よそ者ということだが、まだ家族になっていない、つまり君次第で家族になれるという含みを持たせた言葉だった。


そしてバックアップクルー4人が選ばれる。ヒビト、ユル・マイゼール、フランツ・クラーキン、マクシム・ウルマノフ。


一方月面では、ムッタたちCES-66のクルーたちは、月面滞在延長の決定が伝えられる。太陽フレアの影響で船外活動に遅延が生じているため。


再びロシアへ。トルストイ4のミッションも太陽フレアの影響で変更を余儀なくされる。オルガ・トルストイからクルーに選ばれたお祝いとしてネックレスがヒビトに贈られる。いよいよ太陽風が迫り、世界中でオーロラが観測される。オルガはヒビトの下へ。宇宙ではセリカと絵名のICSもオーロラ内に突入。月面では月面の砂がモヤっとキラキラと舞う現象が発生する。


Aurora
photo credit : Noel_Bauza via pixabay.com (license : CC0)


地球、そして月でも停電。磁気嵐が収まっていないことを想定し、予備電源のスイッチは12時間後に。月面基地もICSも音信が途絶えた孤立状態に。束の間にジャマイカ人フィリップ・ルイスの過去の生い立ち語り。そして予備電源をオンにして地球との音信が回復、船外活動を再開する。


<目次>
  • #296 仕事だ
  • #297 舞台のせいか衣装のせいか
  • #298 日本の日
  • #299 なぜかいつも日々人だけど
  • #300 祝福の火花
  • #301 風が吹いてる
  • #302 その瞬間のために
  • #303 世界一大きい宇宙飛行士
  • #304 トラブルビル


太陽フレアで思わぬ遅延が生じた月面天文台の建設。NASAでは遅延すれば次に予算が取れるか懸念の声が挙がるが、この建設に誰よりも熱い気持ちを持っている者がいる。ムッタの出番だ。遅れを取り戻すため、アームロボを投入。アンディが基地内から基地外活動を遠隔操作で支援する。


一方、セリカらISSでは帰還の準備。ALSタンパク質結晶を補給船FUJIで地球に送り届ける。地上ではJAXAメンバー、シャロン博士らが見守るなか、種子島近海にFUJIは無事着水。


月面で建設作業を続けるムッタたち。セリカはいよいよ地球に帰還。束の間の会話を交わすムッタとセリカ。セリカの少女時代の過去を思い出す。かつて故ブライアンが言った。帰還の時に見えるプラズマを見逃すな。宇宙旅行の終わりを告げる祝福の火花であると。大気圏突入、そしてクラッカー1万発ぐらいの祝福の火花。みなが見守る中、セリカと絵名は地球に帰還。パラシュートが開き、着地。身体が重く、風を感じる。


月面でもセリカの帰還を見守るムッタたち。AIロボのブギーが、ムッタがセリカのことを好きなことを茶化しはじめる。月面クルーたちは、地球に戻ったら仕事以外で何をしたいか話す。ムッタは月でやりたいことを話す。月面天文台の完成を一望できる瞬間のために、すべきことを。


身長190cmあるアンディ。NASAのビル・ハガードも巨体だが、アンディが宇宙飛行士になったことで世界一の称号はハガードからアンディへ。巨体であるがゆえに苦悩もあれば、活躍時もある。かつてハガードも苦い経験がある。アクシデントがあれば目立つ自分のせいにされた。


NASAでは黒点の活発な動きを観測。太陽の時点により巨大太陽フレアがこちらに迫る。バトラーは月面クルーの生命維持のため建設作業の中断、クルーの帰還を提案。しかし、清濁呑み込んで、ハガードは帰還を見据えた上で天文台の完成を目指す結論を下す。


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