小山 宙哉
講談社 ( 2010-03-23 )
ISBN: 9784063728835
<目次>
- #79 80分
- #80 ギブソンに託す
- #81 日々人の選択
- #82 月面散歩
- #83 兄弟
- #84 ブライアン
- #85 ピース
- #86 3人の宇宙飛行士
- #87 シャロン
- #88 5人の青レンジャー
第8巻で月面で遭難したダミアンとヒビト。救出対応を検討する月面基地のクルーとNASA。NASAではアズマが動かせる無人ローバーを現地へ向かわせることを提案する。「何がどう役立つかわからないんだ。送っておいて損はない。」無人探査機・ブライアン3号を2人のバギーを追跡させる。しかし、遭難現場ではヒビトの酸素メインタンクが破損して残量0。予備タンクの残量は残り80分。絶体絶命のピンチ(#79)。
ヒビトは負傷したダミアンを無人バギーのギブソンに乗せ、光を求めて転落した極寒の穴底からの脱出を図る。しかし移動すると捜査に困難を来す。ムッタは転落地点から20㎞先の地点へ救助を向かわせるようJAXA経由で進言。なぜなら「ヒビトは多分じっとしていないから」。しかし、その提案はNASAに却下される(#80)。
切り札の照明弾を使ってダミアンを温めるヒビト。無事を祈るJAXA。無事を信じ祈らないムッタ(#81)。穴から脱出し、日向に出たことで体温調整の故障の問題はクリア。2人の居場所をNASAもJAXAもキャッチ。場所はムッタの言うとおりだった!しかし、ヒビトの残り酸素は後10分。救援が間に合わない!(#82)
ヒビトは月面でキラリと光るものへその正体を探るため向かう。ヒビトが見たのは故ブライアンが月面に残した宇宙飛行士の人形だった(#83)。いよいよ酸素切れ。そこへ突如無人探査機ブライアン3号が現れる。ブライアン3号に映し出されるヒビトの姿。ブライアン3号から酸素を受け取り間一髪で助かるムッタ(#84)。ブライアン3号をそこへ向かわせたのはアズマだった。アズマはムッタの進言を受け入れ、何が役に立つか分からないが、ヒビトが移動しているという最悪の事態に想定してのこと(#85)。
救助されたヒビトとダミアン。ムッタはヒビトと通信する。ヒビトは言う。助けてくれた3人の宇宙飛行士は、ブライアン、アズマ、そしてムッタだったと。一緒に月面に立とうと約束するムッタとヒビト(#86)。
ムッタは天文学者のシャロンのもとへ。シャロンの積年の夢は月面望遠鏡だった。その予算がようやくおりた。子どもの時にその夢を聞かされ「俺が月に行って建てるよ」と約束したムッタ。むろん、その約束を忘れてはいない。ムッタはその使命を胸に秘める(#87)。5人の宇宙飛行士候補はJAXAのジャンプスーツを着、いよいよヒューストンでの合同基礎訓練へ(#88)。
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