人を伸ばす力―内発と自律のすすめ
エドワード・L. デシ, リチャード フラスト
新曜社 ( 1999-06-10 )
ISBN: 9784788506794


読書日記人気ランキング


アクティブ・ブック・ダイアローグ(ABD)の課題図書となった『人を伸ばす力―内発と自律のすすめ』。ABDでは第1章と第Ⅰ部のみを取り上げました。


内発的動機関連の本

本書の出版が1999年。「内発的動機」にフォーカスをあてた『モチベーション3.0』が出版されたのが2010年。『人を伸ばす力』はその11年も前に「内発的動機」をテーマに挙げていました。


同様の心理学でウィリアム・グラッサーの「選択理論」もあります。グラッサーの著者を遡ると、前身の「Control Theory」の著作が1986年、「選択理論」と名をあらため、日本で出版されたのが2000年のこと。また、ミハイ・チクセントミハイが「フロー体験」を著した本が出版されたのが1996年。1990年代というのは、内発的動機や自律性にフォーカスした心理学が同時多発的に出現したのだろうと思います。


気になった点:「選択肢」

ABDの中で気になったのが、自発的な選択を誘発するために「選択肢」を提示したほうがよいというところ。たしか『影響力の武器』にも書かれていたと記憶していますが、たしかに「選択肢」は自発的な選択を誘発しますが、悪徳セールスマンが必要のない商品を売りつけるためのテクニックでもあります。自分で選んだと思い込ませれば、責められることを回避することができます。


なので、内発的動機と合わせて理解しておきたいのは、ポジネガ両面あり、悪用されるリスクもあるという点です。(そのように本書に書かれているかどうかは、私は知りません。第Ⅰ部をABDした感想です。)


◆目 次◆
  • 第1章 権威と服従
  • 第Ⅰ部 自律性と有能感がなぜ大切なのか
    • 第2章 お金だけが目的さ
    • 第3章 自律を求めて
    • 第4章 内発的動機づけと外発的動機づけ
    • 第5章 有能感をもって世界とかかわる
  • 第Ⅱ部 人との絆がもつ役割
    • 第6章 発達の内なる力
    • 第7章 社会の一員になるとき
    • 第8章 社会のなかの自己
    • 第9章 病める社会のなかで
  • 第Ⅲ部 どうしたらうまくいくか
    • 第10章 いかに自律を促進するか
    • 第11章 健康な行動を促進する
    • 第12章 統制されても自律的に生きる
  • 第Ⅳ部 この本で言いたかったこと
    • 第13章 自由の意味
  • 訳者あとがき
  • 引用文献
  • 索引


読書日記人気ランキング


関連書籍

『モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか』


『テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る』

テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る
ウイリアム・グラッサー
アチーブメント出版 ( 2016-09-09 )
ISBN: 9784866430010


『フロー体験 喜びの現象学』

フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)
M. チクセントミハイ
世界思想社 ( 1996-08-01 )
ISBN: 9784790706144


『影響力の武器』

影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
ロバート・B・チャルディーニ
誠信書房 ( 2014-07-10 )
ISBN: 9784414304220



↓↓参考になったらクリック願います↓↓
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村