自分の手
自分の左手

<目次>
  • はじめに
  • 第1章 人類最大の発明と繁殖の掟
  • 第2章 女は男の指を見ている Hox遺伝子の話
  • 第3章 ハゲの発するメッセージ テストステロンの話
  • 第4章 「選ばれし者」を測ってみると シンメトリーの話
  • 第5章 いい匂いは信じられる HLAの話
  • 第6章 浮気をするほど美しい 浮気と精子競争の話
  • 第7章 日本人はあえて「幼い」 ネオテニーの話
  • あとがきにかえて



選ぶ性の女性と選ばれる性の男性。

女性はどのようにして生殖相手の男性を選んでいるのか?


本書の主題を一言で言えば、そういうことになります。

そして、「指」は、その象徴的な部位になります。


どのように生殖相手を選ぶかのメカニズムは、

まさに『利己的な遺伝子』の為せる技です。

利己的な遺伝子の為せる技を、本書でも次のように表現しています。


生物というのは個々の個体が幸せで充実した、長生きの人生を送る、というふうにプログラムされていないということです。あるのは遺伝子のコピーがいかに次代に残っていくかという論理だけ。だから極端な話、超モテ男は、さんざん繁殖したら、何が何でも長生きする必要はない。 (P96)


おう何ということか。

利己的な遺伝子って、そういうことだったのか。

子どもを為したら、遺伝子にとっては親は用済みなんですね。
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女性はどのようにして生殖相手の男性を選んでいるのか?

女性はどのようにして生殖相手の男性を選んでいるのか?

本能的に無意識のうちに指を見ているらしいとのことです。

なぜ指か?

体の先端である指を形作る遺伝子と

やはり体の先端である生殖器を形作る遺伝子が同一とのことです。

(Hox遺伝子は)並んでいる順と、その遺伝子が形作りを担当している体の部分とがほぼ順番通りに対応しているということです。(中略)胴体の末端である生殖器や泌尿器と、腕や脚の末端である指とは、共通のHox遺伝子によって作られていることになる。(中略)女が男の指についてあれこれ品定めする。それは、まさにその男の生殖器とその質のほどを評価していることになるのではないでしょうか。 (P62)


つまり、女性が男性の指を品定めするのは、無意識のうちに男性の生殖器を品定めしているという・・・・
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シンメトリー

他にもあります。よりシンメトリー、左右対称の男性を選んでいるとのことです。たとえば、脚の長さは左右で1~2㎝違うこともあります。そういう分かりやすい例だけでなく、肉付きとか肌のシミとか、いろんなことを指しているのでしょうが。そして、シンメトリーであるのは、免疫力の高さを表している、女性が選んでいるのは、究極的には免疫力の高い男だということです。

メスはいったい何をもってして相手の質がよいかどうかの判断を下すかということです。(中略)意外なことにそれは、バクテリア、ウィルス、寄生虫といった寄生者、つまりパラサイトに強いかどうか。免疫力の問題なのです。(中略)男は、どんなに稼ぎがあろうが、浮気をしない誠実さを持ち合わせていようが、子育てを手伝ってくれる優しさがあろうが、免疫力が低くては意味がない。 (P45)

結局のところメスは、何らかの性質や特徴を手掛かりにシンメトリーなオスを、ひいては免疫力の高いオスを選んでいるらしい。結論から言ってしまうと、その手がかりとなるものこそが魅力であり、羽の美しさ、声の良さ、匂いの良さといったものなのです。 (P105)


排卵・亀頭・性交時間・浮気・睾丸サイズ・色気と幼児体系


本書はこれ以外にも以下のことが書かれています。

  • なぜ、人間は排卵が外見上、分からなくなってしまったのか?
  • 人間のペニスの亀頭は何を意味するのか?他の男の精子を膣から掻き出すため?
  • 類人猿の性交時間は数秒から長くて1~2分。人間だけなぜ性交時間が長いのか?
  • 女性は排卵期のほうが浮気しやすい?遺伝子上の父は養育上の父である必要がない?
  • クジャクなどのオスが美しい動物ほど、メスが浮気性である。
  • 睾丸サイズは黒人>白人>黄色人種である。精子競争が激しいほど睾丸サイズが大きい。
  • 精子競争が激しいほど、女の色気は強調され、その逆では幼児体系化(ネオテニー)する。黒人・白人女性が日本人より色っぽいのはそういう理由。


全部紹介しているとキリがありません。以上の命題に興味のある方は、本書をお読みください!


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関連書籍

利己的な遺伝子 <増補新装版>
リチャード・ドーキンス
紀伊國屋書店 ( 2006-05-01 )
ISBN: 9784314010030


ドーキンスの原著は600ページ近くもある。新書で済ませておいたほうがいいかもしれない。



本書の中で「男の指」について触れているところがあり、ぐぐっていたら『女は男の指を見る』を思い出した。





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