<目次>
  • プロローグ 働き方の未来は今日始まる
  • 序章 働き方の未来を予測
  • 第1部 なにが働き方の未来を変えるのか?
    • 第1章 未来を形づくる五つの要因
  • 第2部 「漫然と迎える未来」の暗い現実
    • 第2章 いつも時間に追われ続ける未来 - 三分刻みの世界がやって来る
    • 第3章 孤独にさいなまれる未来 - 人とのつながりが断ち切られる
    • 第4章 繁栄から締め出される未来 - 新しい貧困層が生まれる
  • 第3部 「主体的に築く未来」の明るい日々
    • 第5章 コ・クリエーションの未来 - みんなの力で大きな仕事をやり遂げる
    • 第6章 積極的に社会と関わる未来 - 共感とバランスのある人生を送る
    • 第7章 ミニ起業家が活躍する未来 - 創造的な人生を切り開く
  • 第4部 働き方を<シフト>する
    • 第8章 第一のシフト - ゼネラリストから「連続スペシャリスト」へ
    • 第9章 第二のシフト - 孤独な競争から「協力して起こすイノベーション」へ
    • 第10章 第三のシフト - 大量消費から「情熱を傾けられる経験」へ
  • エピローグ 未来のために知っておくべきこと


リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT』に続き、『ワークシフト』も読み始めました。『ワークシフト』の出版が2012年、『LIFE SHIFT』が2016年。ふつうの人は『ワークシフト』を読んでから『LIFE SHIFT』を読むのでしょうが、順番が逆になってしまいました。『ワークシフト』が出版された当時、なんとなく、ダニエル・ピンクの『フリーエージェント社会の到来』の二番煎じかなぁ、という印象を持ってしまったため、食指が伸びなかったのが原因です。今となっては、もっと早く読めばよかったと反省しています。


さて、昨日、読み始めました。現在80ページを過ぎたところです。この本について書き出すと長くなりそうなので、読んでいる最中ではありますが、書き始めます。


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ざっくりとした全体観


目次をなぞっていただくと、どのようなことが書かれているかはおおよそ検討がつきます。未来を形づくる五つの要因により、働き方を変えることが余儀なくされます(第1部)。能動的に未来に向き合わなければ暗い未来が訪れ(第2部)、主体的に未来に向き合えば、明るい未来が訪れるとしています(第3部)。そのために、3つの点で働き方をシフトさせるとしています(第4部)。


未来を形づくる五つの要因


未来を形づくる要因として、5つ挙げています。

  • 要因1:テクノロジーの進化
  • 要因2:グローバル化の進展
  • 要因3:人口構成の変化と長寿化
  • 要因4:社会の変化
  • 要因5:エネルギー・環境問題の深刻化


さらに32項目に細分化されているのですが、割愛します。


ピーター・ドラッカーの『ネクスト・ソサエティ』


『ワークシフト』の問題提起は、ピーター・ドラッカーの『ネクスト・ソサエティ』に酷似していることに気づきました。その目次を書き出してみます。


<目次>
  • 第一部 迫り来るネクスト・ソサエティ
    • 第一章 ネクスト・ソサエティの姿
    • 第二章 社会を変える少子高齢化
    • 第三章 雇用の変貌
    • 第四章 製造業のジレンマ
    • 第五章 企業のかたちが変わる
    • 第六章 トップマネジメントが変わる
    • 第七章 ネクスト・ソサエティに備えて
  • 第二部 IT社会のゆくえ
    • 第一章 IT革命の先に何があるか?
    • 第二章 爆発するインターネットの世界
    • 第三章 コンピュータ・リテラシーから情報リテラシーへ
    • 第四章 eコマースは企業活動をどう変えるか?
    • 第五章 ニューエコノミー、いまだ到来せず
    • 第六章 明日のトップが果たすべき五つの課題
  • 第三部 ビジネス・チャンス
    • 第一章 起業家とイノベーション
    • 第二章 人こそビジネスの源泉
    • 第三章 金融サービス業の危機とチャンス
    • 第四章 資本主義を越えて
  • 第四部 社会か、経済か
    • 一章 社会の一体性をいかにして回復するか?
    • 第二章 対峙するグローバル経済と国家
    • 第三章 大事なのは社会だー日本の先送り戦略の意図
    • 第四章 NPOが都市コミュニティをもらたす


『ネクスト・ソサエティ』を読んだのは当ブログを始める前でした。『ワークシフト』、『LIFE SHIFT』の理解を深めるためにも、『ネクスト・ソサエティ』の再読の必要がありそうです。


エネルギー・環境問題の深刻化

2052 今後40年のグローバル予測
ヨルゲン・ランダース
日経BP社 ( 2013-01-09 )
ISBN: 9784822249410


『ワークシフト』では、未来を形づくる要因を考察まではしていません。5番目の要因「エネルギー・環境問題の深刻化」について考察するには、『2052』がよいです。すでに書評を書いていますので、そちらを参照ください。この本でも、能動的に向き合って崩壊を免れるか、能動的に向き合わずに崩壊するかの二択を迫っています。



リンダ・グラットンとイギリス


リンダ・グラットンについて、彼女はイギリス人です。洞察の深い著作家(他にケン・ロビンソン、デービッド・アトキンソン)にイギリス人が多いのは偶然ではないように思います。社会の閉塞という点では、ヨーロッパと日本に共通の課題で、アメリカはそこまで行き詰まっていません。イギリスと日本は大陸の辺縁系という点でも共通しています。社会の行く末を洞察し、働き方を見直そうという呼びかけは、アメリカ人よりイギリス人のほうにこそ深刻な課題なのだと思います。


本書は、グラットンが教授を務めるロンドン・ビジネススクールの「働き方の未来コンソーシアム」の研究成果です。このコンソーシアムには、イギリスやアメリカの企業だけでなく、南アフリカ、インド、シンガポールなど、旧イギリス植民地の国からの参加も少なくありません。世界の叡智を集めるのに、イギリス人は優位に立っている、そう感じます。


つづき:【書評】『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』 : なおきのブログ


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