<目次>
  • 序章 本当はみな家族のことを知らない
  • 第一章 家族は、難しい
  • 第二章 家族という病
  • 第三章 家族を知る
  • 第四章 旅立った家族に手紙を書くということ


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何とも読後感の悪い本である。あらためてAmazonレビューを見ると、347人中190人が星1つという酷評ぶり。この本を一般論として捉えてはいけない。病んでいるのは、著者下重暁子氏の家族観である。


1936年生れの著者は9歳で終戦を迎え、1959年にNHKに入局し、1960年代には人気アナウンサーだったとのこと。NHKテレビ放送開始が1953年、東京オリンピックが1964年。人々はオリンピックを見るために、テレビを買った。日本にテレビが普及したまさにその時、アナウンサーとして人気を博したことになる。女子アナウンサーの先駆けであり、女性の社会進出の先駆けだろう。子どもは生まれなかったものの、結婚して「つれあい」もいる。


しかし、そんな著者の心には闇があった。父母との確執である。本書では父母に対してあらんかぎりの悪口を述べ立てる。既にこの世にいない人たちなのに。自分の言っていることが、自分の家族観がおかしいと思わないのだろうか?


読書やテレビドラマを通じて、人は自分以外の価値観を知ることができる。そうして想像力を身につけていくことができる。他人と対比することで自分を知ることができる。


下重暁子について言えることは、自分の父母に対する憎悪を世間にさらすことで自分がどう思われるかを想像する力の欠如だろう。このような方でも人気アナウンサーができたという事実を発見したことが、本書を読んだ最大の利点だった。


本書は元々、家族を知ったつもりでいるのは間違いである、家族を知ることも難しいということを言いたいがために書いたはずである。しかし、本人の父母への憎悪に終始した暴露話のおかげで、実に後味の悪い本になってしまった。


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Amazonレビューの状況
『家族という病』



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