絶歌
元少年A
太田出版 ( 2015-06-11 )
ISBN: 9784778314507


本書出版から既に半年以上経過しましたが、ようやく読了しました。1997年神戸連続児童殺傷事件の犯人である元少年Aが手記を出すということで、ネット上でも非常に非難の嵐が吹き荒れました。Amazonレビューを見ましても、ほとんど否定的なコメントばかりです。しかし、読まずに書かれたコメントがほとんどです。なぜ読まずに批判することができようか?


批判するにしても、まずは読んでからであること、そして、犯罪者の心理描写が描かれているであろう本書を読むことで、自分の子どもを犯罪者にせぬためのなにがしかのヒントがあるだろう、そう思い、読むことにしました。


そして、その読書の目的は達しました。


本書は、十字架を背負ってしまった元少年Aの慟哭の書です。息が詰まりました。本書を書くに至った理由が書かれた箇所です。それが「どうして人を殺してはいけないのですか?」という問いに対する答えです。人を殺したからこそ、彼の言葉は迫真的です。


元少年Aがこの書評を目にするかどうか分かりません。もし目にすることがあるならば、私はあなたに言います。


生きて生きて生き抜いて下さい。


ネット上の批判の多くは、被害者感情を蔑ろにするものだという批判です。しかし読めば分かります。それが誤りであることを。


肯定的な書評を書くことにより、この書評も批判を浴びるかもしれません。しかし、私は言います。本書はお薦めです。

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人を殺めれば地獄に墜ちるというのは本当かもしれない。

『地獄草子』

image via Wikipedia under license of P.D.


合わせて読む本

犯罪者の更生携わる著者は、犯罪者は反省などしないと言う。しかし、元少年Aは反省している。背負いきれない十字架を背負って。


こちらも殺人犯の手記。殺人犯たちは、概ね、知能指数が低い。人を殺めることがどのような結果をもたらすかを想像する能力に欠けるとのこと。しかし、美達大和氏も元少年Aも、頭がよい。少なくとも、自分を見つめなおすことができている。美達大和氏も、おそらく『絶歌』を読んだのではないだろうか?彼がどう思ったかを知りたい。


罪に苛まれ、20年をかけて克服する物語。元少年Aは本書を読んだだろうか?まだ読んでいないようであれば、薦めたい。


佐世保事件の被害者側の視点の書。泣けました。これも、元少年Aに読んでほしいです。



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