元来、日本人は陰翳、つまり暗闇、陰、仄暗さに美意識を持っていたと言われます。庇が大きく出っ張っているがために生じる屋内の仄暗さ、障子戸からわずかな光がこぼれた和室の仄暗さ、光が差し込まない奥の床の間の暗さ、底が見えるようで見えない漆器の中の仄暗さに日本人の感じる美があるとのことです。 ...
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【書評】『黒蜥蜴 (江戸川乱歩文庫)』~第43回千年読書会課題図書
Facebook上で開催されているオンライン読書会の「千年読書会」。6月の課題図書は江戸川乱歩の代表作『黒蜥蜴』でした。ほとんど書評になっていない書評を一度書いておりましたが、今度は真面目に(?)書こうと思います。 ...
【書評】『俳句とはどんなものか』季節を写実的に詠む
子どものころ、小学生から高校生まで、国語は苦手教科でした。今では嘘のようですが。その原因を作ったのが俳句だったのではないかと思います。 俳句というのは、どうしても苦手意識を持っていたのですが、少し克服できたかもしれません。 ...
【書評】『 怪盗紳士 怪盗ルパン』&『奇巌城』/その後の推理・探偵・スパイものに多大な影響を与えた作品
千年読書会からの8月の課題図書です。モーリス・ルブラン(著)のアルセーヌ・ルパンシリーズの『奇巌城』、菊池寛(翻訳) 。 アルセーヌ・ルパンシリーズは、これまで読んだことがありません。そこで、課題図書を読む前に、ルブランの最初のルパン作品のほうを先に読みました。 ...
【書評】『蒲団』~もし主人公と同じ立場に置かれたならば、同じ感情を抱いたに違いありません。(女人禁制の書評)
もし主人公と同じ立場に置かれたならば、同じ感情を抱いたに違いありません。 ...
【書評】『雪国』~千年読書会
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という出だしで始まる『雪国』。このフレーズは記憶にないくらい随分昔から知っているのだけれども、『雪国』自体を読んだことはありませんでした。 ...
【書評】『藤十郎の恋・恩讐の彼方に (新潮文庫)』~第10回千年読書会課題図書
先月から参加したオンライン読書会の千年読書会。9月の課題図書は菊池寛の『恩讐の彼方に』でした。 ...
第9回千年読書会【ウイリアム・シェイクスピア『ヴェニスの商人』】
読書仲間からお誘いを受けました。千年読書会という読書会は、課題図書を決め、オンラインで書評を交換し合う読書会です。今回初参加です。第9回の課題図書は、『ヴェニスの商人』 ウィリアム・シェイクスピア(著)です。シェイクスピアは私の得意領域です。ふふふっ。というのは・・・・ ...