手塚治虫氏が成人向けの耽美(官能)マンガを書いていたと知って、これは読まねばならないと思い、読んでみました。初出は1973年から1974年に『ビッグコミック』。女性の裸体や絡みシーンも出てきます。 ...
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【世界の文学を読む】#6『マノン・レスコー』
舞台は18世紀前半のフランス。フランスの貴族文化が最も煌びやかだった時代でしょうか。青年貴公子デ・グリューが美少女マノン・レスコーにハートを射抜かれます。 ...
【書評】『黒蜥蜴 (江戸川乱歩文庫)』~第43回千年読書会課題図書
Facebook上で開催されているオンライン読書会の「千年読書会」。6月の課題図書は江戸川乱歩の代表作『黒蜥蜴』でした。ほとんど書評になっていない書評を一度書いておりましたが、今度は真面目に(?)書こうと思います。 ...
「男は女に育てられる」
前々からそう思っていたのですが、最近は「真理」だと確信しつつあります。 それは、「男は女に育てられる」ということです。 「男を育てるのは女」という言い方もできます。 ここ最近、そう思う出来事が立て続けに起こりました。 ...
【書評】『椿姫』~マルグリット・ゴーティエに魅せられて
もし、マルグリットを悪女呼ばわりするなら、もし、マルグリットのような女を愛し、愛されるのなら、私はそんな女のために身も心も、すべてを奪われてもかまわない。 ...
【書評】『悪女入門 ファム・ファタル恋愛論』~男を破滅させる女たち
悪女フェチの私としては、本書はMUSTの本です。日本にも悪女はいますし、西洋にも悪女がいます。恋愛の国、フランスでは、悪女を表す言葉として、ファム・ファタール(Femme Fatale)という言葉があります。Fataleは英語のFatal、つまり「運命の」という意味です。Femme Fataleを直訳すれば「運命の女」です。しかし、運命の女神といったような肯定的な意味ではありません。運命を狂わす女、魔性の女という、否定的な意味です。 ...
【書評】『細雪』~きめ細かに女性心理を描写した谷崎潤一郎
谷崎潤一郎の代表作、『痴人の愛』、『春琴抄』、そして『細雪』へと読み進みました。約10年間隔で出版されたこの三作品を俯瞰すると、谷崎が成熟していく過程がよく分かります。『痴人の愛』では10代の少女に狂う20代の男を描き、『春琴抄』では純愛を、そして『細雪』では、阪神の良家蒔岡家を描きます。 しかし、あなたはなぜそこまで女性のことを知り尽くしているのでしょうか。うらやましくもありますが、そこまで女性のことを知り尽くしてしまうと、かえって悩みも深くなってしまうような気がします。そしてまた、私自身も、谷崎と同じ道を歩んでいるようにも感じます。 ...
【書評】『春琴抄』美少女の肌を愛でつつも純愛を描く谷崎潤一郎
昨年没後50年ということもあり、谷崎潤一郎の著作権が切れましたこの『春琴抄』も早速青空文庫で読むことができます。本書の出版は1933年で『痴人の愛』の8年後のことです冒頭10ページほど読み旋律が走りました『痴人の愛』と同様に、病的までに被虐的な美少女崇拝の世界が繰り広げられているからです私は、谷崎という人は日本文学史上もっとも美しい日本語で書き著す小説家だと思っていますが、本書でもあますことなく春琴の美しさを著しています。 ...
小嶋陽菜(AKB48)版『痴人の愛』キタ――(゚∀゚)――!!
本日未明より、当ブログのアクセスが急増しました。 アクセス解析を見ると、原因は『痴人の愛』 ぐぐると。。。。 ...
谷崎潤一郎展(於:神奈川近代文学館)~「私を召し使いにしてください。」
仕事を早く切り上げて、横浜の港の見える丘公園にある神奈川近代文学館で開催されている谷崎潤一郎展に行って来ました。谷崎潤一郎は私の最も敬愛する小説家でもあります。 いつも参加させていただいている朝活読書サロンで、「一緒に行きませんか?」とお誘いするものの、痺れを切らして行ってきてしまいました。すみません。 ...
【書評】『文豪ナビ 谷崎潤一郎』~女の欲望を肯定し、女の欲望によって男が変貌する様を描いた文豪
官能の世界を描かせたら、谷崎潤一郎はナンバーワンじゃないかと思います。女流作家の桐野夏生が寄稿しています。 “谷崎は一貫して貞女を書かなかった。むしろ、女の欲望を肯定し、女の欲望によって男が変貌する様を書いた。” 谷崎評として、これ以上の言葉はありません。 ...
悪女に萌える~“一流の悪女たちが喰らい合う・・・禁断の舞台裏”~沢尻エリカ
沢尻エリカ。 もっとも悪女役が似合う女。 私はそんな沢尻エリカが好きです。 「一流の悪女たちが喰らい合うファッション業界。禁断の舞台裏」 しかし・・・・ ...
【書評】男を惑わす悪女シリーズ⑤~江戸川乱歩の『黒蜥蜴』
なぜ、男は悪女に翻弄されてしまうのでしょうか?ついつい、男を惑わす悪女の小説に吸い寄せられてしまいます。そして今回は、江戸川乱歩の『黒蜥蜴』(くろとかげ)。名探偵明智小五郎と盗賊団の女首領・黒蜥蜴の対決物語です。 ほかに、男を惑わす悪女本をご存知の方、こっそり教えていただければと思います。 ...
[読書]日本三大悪女その2“葉子”~『或る女』より
>> 或る女 (新潮文庫)有島 武郎新潮社 ( 1995-05-16 )ISBN: 9784101042053なおきの本棚 (Naoki’s Bookshelf)で詳細を見る 前記事で紹介した『痴人の愛』につづき、『或る女』有島武郎(著)について語ろうと思います。『痴人の愛』を読み終わった後、さらなる耽美なる世界 ...
[読書]日本三大悪女その1“ナオミ”~『痴人の愛』より
私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる3人の女について、書いてみようと思います。恐らくはブログ読者のみなさんに取っても、きっと何かの参考資料となるに違いありません。 ...