主な登場人物は5人。ユカ33歳、鉄平23歳、工藤直人20歳、裕二21歳、愛42歳。Twitterの裏アカウントを持つ5人がお互い交差しながら、各々の目線で描いたオムニバスです。そしてその中でも主人公はセレブな専業主婦のユカ33歳。旦那が失踪して帰ってこないというオチにもかかわらず、読了感が実に爽やかです。 ...
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【書評】『ばるぼら』~耽美な世界を描いた手塚治虫もまた異常性欲者か?~
手塚治虫氏が成人向けの耽美(官能)マンガを書いていたと知って、これは読まねばならないと思い、読んでみました。初出は1973年から1974年に『ビッグコミック』。女性の裸体や絡みシーンも出てきます。 ...
【世界の文学を読む】#8『若きウェルテルの悩み (まんがで読破)』
時に18世紀のドイツ。ワールハイムにやってきたウェルテルは舞踏会にてシャルロッテと出会う。9人姉弟の長女のロッテは亡くなった母親代わりに弟妹の面倒を見る。そんな健気なシャルロッテに恋に落ちるウェルテル。彼女の弟妹も仲良くなり、幸せのひと時を過ごすが、シャルロッテにはアルベルトという許婚がいた。 ...
【世界の文学を読む】#6『マノン・レスコー』
舞台は18世紀前半のフランス。フランスの貴族文化が最も煌びやかだった時代でしょうか。青年貴公子デ・グリューが美少女マノン・レスコーにハートを射抜かれます。 ...
【書評】『アナログ』ビートたけし(著)女性の中の母性を見出す
本書との出会いは、昨年10月の読書会のことでした。通常、読書会で紹介を受けた本は読まぬことにしています。なぜなら、紹介されて素晴らしい本だからといって読もうとすれば、積読地獄に陥るからです。しかし、この時ばかりは読みたい本が複数あり、その禁を破ることを宣言したのでした。 ようやく読んだのですが、読んでよかった! ...
【世界の文学を読む】#4『赤と黒 (まんがで読破)』
2018年もまもなく半分が終わろうとしているというのに、昨年末に世界の文学作品を読むという決意が、遅々として読み終わりません。しかもその予定作品を差し置いて、その候補に入れなかった『赤と黒』に寄り道してしまいました。しかし、この寄り道は結果的に正解でした。 ...
【書評】『吉原はスゴイ 江戸文化を育んだ魅惑の遊郭』
表の歴史は男たちの権力闘争の歴史なれど、その裏には女の歴史、女が主導する夜の歴史があります。江戸時代では、大奥と吉原が女の歴史の二大舞台と言ってよいでしょう。そしてなんといっても女の歴史が面白い! ...
【書評】『とはずがたり』~我が名は女
『京都ぎらい 官能篇』で知った鎌倉時代の後深草上皇の女御・二条。彼女の日記が『とはずがたり』です。1940年になるまでその存在が知られず、宮内庁に写本が眠っていたとのこと。 恋多き、というよりも、性に奔放、というか、言い寄られた男達にことごとく体を許してしまいます。 ...
【書評】『君は月夜に光り輝く (メディアワークス文庫)』
『君の名は。』を彷彿させるような美しいジャケットの本書。高校生の純愛物です。思わず泣けてしまいました。高校生の恋愛で泣けてしまうとは・・・・ この本は、愛とは何かを教えてくれる。生きる力を与えてくれる。 ...
女はめんどうくさいが、受け入れられる(逆もしかり)
いちいち厳しくてうるさいとか、指図をするとか、もう本当にその通りです。女は面倒くさいですよ。しかし、そうじゃない女性を追い求めようとすると失敗します。そうじゃない女性を探し求めるのではなく、そういう女性を受け入れることが恋愛・結婚を成就する秘訣だと思います。 ...
【書評】『夜は短し歩けよ乙女』
現在映画が絶賛公開中の『夜は短し歩けよ乙女』。原作の初出は2005年9月、ハードカバーが2006年11月の発売なのですが、本書の存在に気づいたのはシミルボンでした。昨年末ぐらいから、妙に書評の数が増えていたのです。 ...
服装を気にする女、服装を見ない男
女性雑誌というのは、女性に衣服や化粧品を販売したい企業が広告を出稿している媒体でしかないことが分かります。決して、男性の女性に対するニーズを的確に伝えている媒体ではないことが、私にははっきりしました。女性雑誌というのは、こと、恋愛や結婚にはあまり役に立たないと思うのですが、いかがでしょうか? ...
「人生」とは「いい女」と巡り会うこと
一般的に、少子化は婚姻率の低下・晩婚化とともに語られます。そして、婚姻率の低下の原因は若年層の収入の低下とともに語られます。しかし、シンクタンクのアナリスト・天野さんはこの世評を否定します。 ...
【書評】『ビブリア古書堂の事件手帖7』~ファースト・フォリオ登場
完結編となる第7巻を読了しました。第6巻ではネタバレ的な書評を書いてしまったので、今回はネタバレしないように注意を払って書きます。 ...
【書評】『不倫女子のリアル (小学館新書)』
女性の社会進出、女性活躍社会には、表面と裏面があるようです。 つまり、女性の経済的自立は、女性主導の不倫がしやすくなったことを意味します。 ...
【書評】『彼女がその名を知らない鳥たち』 二重に騙された
イヤな気分にさせられるミステリー小説とのこと。その代表作家と思しき沼田まほかるさん。11月24日の朝活読書サロンで紹介を受け、興味を引きました。その時のコメントが以下のとおり。 「彼女がその名を知らない鳥たち』は、恋人同士なのに、女が男を冷たくあしらう、しかし男は女を愛し続けるというお話。ひょっとして、「悪女もの」?興味がそそられます。」 ...
【映画】『君の名は。』を観てきた。(11月18日)
身体が入れ替わったことにより相手に感情移入し、恋をする。 そして、恋には、障害がつきもの。 障害を乗り越えるところに、人は感動を覚える。 それでいいじゃありませんか。 ...
【書評】『椿姫』~マルグリット・ゴーティエに魅せられて
もし、マルグリットを悪女呼ばわりするなら、もし、マルグリットのような女を愛し、愛されるのなら、私はそんな女のために身も心も、すべてを奪われてもかまわない。 ...
【書評】『賢者の愛』親友への復讐といびつな愛の物語
高中真由子21歳。朝倉百合19歳、澤村諒一36歳。 良家育ちの真由子。真由子の隣家に住み、金持ちだが品のない家庭の百合。真由子が幼少のころ、編集者である父が連れて来て離れで同居する作家志望の澤村諒一。いつしか真由子は諒一に恋心を抱き、純粋なまま大人へと成長するが、21歳のバレンタインの前日、突如、百合の妊娠を聞かされ、百合を諒一に奪われてしまう。 自暴自棄となり、その日のうちに行きずりの男に処女を差し出し、数ヶ月の間にさまざまな男の間を彷徨い落ちていく真由子。しかし、諒一と百合の間に生まれてくる子の名前が「直巳」と決まった時、真由子は百合へ復讐を決意する。諒一を奪った百合から直巳を奪い返すと。 ...