こうした一つ一つの経緯が本能寺の変へ至る伏線として練り込まれてくるのだろうと思うと、今後の信長と光秀の関係の描かれ方に目が離せません。 ...
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2020年大河ドラマ『麒麟がくる』
主人公は、裏切り者の汚名を着せられた明智日向守光秀。 昨今の研究では、非常な織田信長が私怨により光秀に殺されたという説が覆されつつあります。新たな織田信長・明智光秀の主従関係が描かれるのではないかと期待します。 ...
【おんな城主直虎】小野但馬守政次死す
高橋一生演じる小野但馬守政次が亡くなりました。まさかの結末です。 名脚本・名演出・名演技、三拍子そろいました。あっぱれ脚本家、あっぱれ演出家、あっぱれ柴咲コウと高橋一生!次週から政次を失った直虎は、ひと回りも二回りも大きく成長することでしょう。 ...
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』は何を問う?
2008年『篤姫』ではそれぞれが置かれた立場における役割、2013年『八重の桜』では明治時代という新しい時代の女性像を描き、2015年『花燃ゆ』では学ぶこと、特に女性が学ぶことを問いました。『篤姫』は別として、男性に従う女性という位置づけは拭えません。それが史実なのですから仕方ありません。 しかし、今回は「おんな城主」です。一族の頭領です。父や元許婚など男たちがなくなり、女でありながら一族を率いていく立場です。そこまで描いた作品はありませんでした。 ...
【書評】『井伊直虎 女領主・山の民・悪党』
2017年NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』。「直虎」という男の名前でありながら、女です。そして通称、「次郎法師」。なぜ、女なのに「次郎」であり「法師」なのか。しかも、歴史上、ほとんど知られていないし、痕跡を辿るのも難しいとのこと。 本書の著者・夏目琢史氏は1985年浜松市出身の社会学者。井伊直虎の地元です。15歳の時から直虎ゆかりの龍潭寺住職から直虎の話を聴いていたとのこと。直虎が世間一般に知られる以前から直虎をご存知だったという筋金入り(?)の直虎ファンです。 ...
【書評】『戦国武将の明暗 (新潮新書)』
歴史は勝者に都合よく敗者に都合悪く語り継がれ、時に敗者は歴史から抹殺されることもあります。そんなことから歴史の勝者だけでなく、「暗部」、つまり敗者側にも光を当てた本書には魅せられます。もちろん、誰か特定の人物を中心に書かれているわけではなく、やや雑多な感はありますが、「戦国トリビア」という観点で言うと、「へえ!」と思う発見が多数ありました。 ...
【書評】『大坂の陣---豊臣氏を滅ぼしたのは誰か』その3~戦死者・牢人
「その2」で書き終えるつもりだったのですが、書き忘れたことがありますので、追記します。 ・日本史上最大の内戦 ・敗者に歴史はない ...
【書評】『大坂の陣---豊臣氏を滅ぼしたのは誰か』その2~夏の陣の火種
通説では、和睦の条件として、外堀を埋めるだけのはずが、徳川方が勝手に内堀も受けてしまい、大坂側が激怒したことになっていますが、本書によると、和睦条件は、外堀は徳川方、内堀は大坂方が埋めることだったとのこと。内堀埋めの進行が悪かったため、徳川方が手伝っただけのようです。 問題は、内堀は埋めたことではなく・・・ ...
【書評】『大坂の陣---豊臣氏を滅ぼしたのは誰か』その1~冬の陣の首謀者
通説では、大坂の陣の首謀者は淀殿と大蔵の局や大野治長らの取り巻きとされていました。しかし、話はそう単純ではなく、冬の陣と夏の陣では、首謀者が異なります。まずは、冬の陣から。 この人物がこれまで大河ドラマの大坂の陣の場面で取り上げられることはなかった、と記憶しています。それは・・・ ...
日本史上最大の悪女「淀君」
日本史上の悪女と言えば、北条政子、日野富子、そして淀君こと茶々。 悪女フェチの私としましては、この方を取り上げずにはいられません。 大河ドラマ『真田丸』の本日の放送第43話「軍議」にて、悪女ぶりをいかんなく発揮しました。 ...
上田城址・真田丸大河ドラマ館(8月15日)
上田市では、上田城址へ行ってきました。敷地内に市民会館があり、その市民会館が真田丸大河ドラマ館になっています。大河ドラマ館がお薦めかというと、微妙です。 ...
【大河ドラマ】『真田丸』第13話「決戦」
これまで、大河ドラマが敗軍側を描いた時、最後のほうの演出がどうしても苦しくなりました。直江兼続と上杉景勝を描いた『天地人』、平清盛を描いた『平清盛』。真田信繁は、大坂の陣で最後まで家康を追い込み、華々しく散るので、『天地人』や『平清盛』のようなことにはならないだろうと期待しています。 ...
【書評】『ヨーロッパ覇権史』(その2)日本史との接点
今回は、ポルトガルも含めた4か国の日本史との接点を見ていきます。なお、ここで述べていることは、本書の書評ではなく、私の考察です。年号は主にWikipediaの記述を参照しました。 日英同盟を廃止した日本が英米との戦争を余儀なくなされたことを考えると、日米安保は必須だと考えます。中国への抑止力だけでなく、アメリカとの戦争を避けるためにも。 ...
【大河ドラマ】『真田丸』ユーモア溢れる娯楽作品という位置づけかな?
少し間が空いて間が抜けてしまいましたが、2016年の大河ドラマ『真田丸』について、触れておこうと思います。この日曜日で三話まで終わりました。 『真田丸』にはそうしたテーマらしきものが、今のところ見当たりません。あまり小難しいことを考えず、「娯楽」と割り切って見よ、ということでしょうか。 ...
【書評】『織田信長の天下布武日記 (武ログ壱) (武ログ 1)』
5年前のEGMサミット2010 Summerで、『もしも幕末にTwitterがあったら』というタイトルで対談を行ったことがあるのですが、やはり同じようなことを考える人がすでにいたんですね。本書は、「もしも織田信長がブログを書いたら」風の本です。全編、体裁がブログ記事になっています。 ...
2017年大河ドラマ『おんな城主 直虎』主演は柴崎コウ
先々週、2017年(平成29年)の大河ドラマ『おんな城主直虎』に決定し、主演が柴崎コウと発表されました。 ...
【関ヶ原の戦いの考察④】徳川家康と石田光成の成否は『君主論』に書かれていた。
もし、石田光成に一冊本を薦めることができるのなら、私は『君主論』をお薦めしたいです。なぜなら、『君主論』には、徳川家康と石田光成の成否の差がずばりと書かれています。 ...
【関ヶ原の戦いの考察③】現代はドッグイヤーなのだろうか?実は戦国時代もドッグイヤーだった
現代はドッグイヤーと言われます。しかし、この「現代はドッグイヤーだ」という考え方には私は反対です。歴史を振り返ってみると、短期の間に現代と同じように社会が急激に変化してしまった時代もあります。 ...
【関ヶ原の戦いの考察②】天下分け目の戦いは大同小異。小異にこだわれば突き崩される
戦国の世において、どちらにもつかない中立姿勢というのは、どちら側からも敵と見なされる恐れがあるため、基本的にどちらかの陣営につきました。天下分け目の戦いの大前提として、小異を捨て大同に就く必要があったわけです。小異を捨て大同に就く、これは現代の政治の世界でも同じことが言えます。もし、民主党・日本維新の会が政権を目指すのなら、大同小異が必要ではないかと思います。 ...