本書は、文語体で書かれた天心の『茶の本』を現代風にアレンジして意訳した本です。二十一世紀からのカフェ文化の隆盛、カフェラテ人気は、茶室・お茶に通ずるものがあるとのことです。天心の『茶の本』を読めば、現代日本の世相への洞察が深くなるでしょう。 ...
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【書評】『歴史は実験できるのか』ポリネシアとアメリカ西部開拓
アメリカの西部に限らず、カナダ、オーストラリア、ロシアなどのフロンティア開拓は、ほぼ確実にブーム→バスト(崩壊)→再生という軌跡をたどったようです。 ...
【社内読書部】第11回(2018年7月20日)文化の多様性
11回目の開催となる社内読書部。前回はディストピアの本が多かったのですが、今回は文化系の本が中心です。参加者は男性ばかりの4名。社外からゲストを呼ぶのもありだよね、という話をしました。なお、通算142回目の読書会参加になります。 ...
【書評】『異文化理解力』八つの指標で文化見取り図を描く
本書の原題は『The Culture Map』。日本の中にいるとなかなか気づきにくいのですが、世界の市場は急速に一つになりつつあります。異文化が出会えば、背景を知らないためにお互いの真意をはかることができずに誤解が生じ、衝突も起きます。本書は、八つの指標を用いて文化の見取り図を作成し、その見取り図により相互理解をはかろうという試みです。本書は包括的かつ論理的で、非常に納得のいくものでした。 ...
【書評】『吉原はスゴイ 江戸文化を育んだ魅惑の遊郭』
表の歴史は男たちの権力闘争の歴史なれど、その裏には女の歴史、女が主導する夜の歴史があります。江戸時代では、大奥と吉原が女の歴史の二大舞台と言ってよいでしょう。そしてなんといっても女の歴史が面白い! ...
【書評】『現役官僚の滞英日記』その2:コモン・ウェルスから学ぶ
本書を読んで知り得たことの一つ目は、コモン・ウェルスの影響力の大きさです。24億人・52加盟国(イギリスを含めると53ヶ国)から成ります。私はかつて、1998年から2000年まで、英連邦の一員であるシンガポールに駐在していました。当時、コモン・ウェルスの中にいたはずなのに、その影響力の大きさを甘く見ていました。 ...
【書評】『 英語にできない日本の美しい言葉』その2
子どものころ、「さかな」と言えば、むろん「魚」でした。「肴」の意味を分かるようになったのは、大人になってからです。なぜ、両方とも「さかな」と呼ぶのだろうと不思議でした。 ...
【書評】『 英語にできない日本の美しい言葉』その1
「はなむけ」の語源を知っていますか? 何気なく使っている大和言葉。使ってはいるけれども、語源や本来の意味を知らずに使っていることがあります。本書では166の日本語が紹介されていますが、その中から、その語源や本来の意味を知らなかったり、驚きの種だったりしたものをピックアップしてみます。 ...
東郷青児記念美術館カリエール展(11月18日)
今日はお休みをいただき、美術館を2つ周り、映画を観てきました。 久しぶりの文化三昧の日。 招待券をいただいたので、午前中は東郷青児記念美術館のカリエール展へ。 ...
ベートーベン交響曲第九番『歓喜の歌』の公開練習
本日、子どもの通う小学校で、ベートーベン交響曲第九番第四楽章『歓喜の歌』の公開練習を聞く機会がありました。早稲田大学OBのフロイデメモリアル演奏会の方々です。 ...
【書評】『アメリカを変えた夏 1927年』~今日の技術や文化が普及した年
リンドバークによる大西洋横断の成功が1927年、フォードがT型からようやくモデルチェンジしたのが1927年、ベーブ・ルースが60本の本塁打を量産したのが1927年、それまで無声映画だったものがトーキー(有声)映画になったのが1927年、ジャック・デンプシーのボクシングの試合に、アメリカ国民がラジオにくぎ付けになったのが1927年でした。 ...
【書評(18禁)】続『性のタブーのない日本』~どうして日本人は性に対する意識を変えたのか
明治維新前の日本には性のタブーがないことは元々知っていました。本書では、そのルーツが『古事記』や『源氏物語』にも表れていることを示しました。しかし、どうして日本人は性に対する意識を変えたのか、どうして性がタブーになったのかの解はありません。そして、その理由は、おそらく明治維新と文明開化です。 ...
【書評】『だから混浴はやめられない』~守りたい日本の伝統文化
女性の「だから混浴はやめられない」という心境はどんなだろうと思って読んだのですが、あらためて混浴というものを見直しました。これこそ日本の文化ですね。21世紀を通じて、より多くの混浴が残ってほしいと切に願います。 ...
【書評】『デービッド・アトキンソン 新・観光立国論』~「おもてなし」に囚われすぎていないだろうか?
この本を読んでから、あらためてJRの駅の券売機で、外国人がまごついているのが気になりました。JRの券売機は、かつてのガラパゴス携帯のように複雑怪奇です。単に翻訳をする、クレジットカード対応にするということではなく、スマート化・シンプル化が必要ではないでしょうか? ...
日本でクールなデジタル機器が生まれない理由と日本が世界に与える影響
データえっせいの舞田さんが、内閣府の調査を基に、『パソコンを持たない若者』という記事を書かれています。 元データを眺めていたら、違う事実に気づきました。 ...
日本人は、なぜバレンタインにチョコレートを贈るのだろうか?
日本人は、なぜバレンタインにチョコレートを贈るのだろうかということを「文化」の視点で考察してみたいと思います。 ...
【書評】『ビジネスマンへの歌舞伎案内』を読んだら、歌舞伎が観たくなった!
歌舞伎を無性に観たくなったではありませんか。著者の術中にまんまとはまってしまいました。 ...
【書評】『イギリス人アナリスト 日本の国宝を守る 雇用400万人、GDP8パーセント成長への提言』~観光業は日本の成長産業
本書は、日本の文化財の保護・保全に努めている小西美術工藝社の社長デービッド・アトキンソンさんの著書です。国宝を守ることにより経済成長をさせようという意欲的なタイトルが目立ちました。 ...
【書評】『栽培植物と農耕の起源』~農業と文明・文化の関係
本書を一言で表すとすれば、「農業の起こり」が「文化・文明の起こり」につながったということです。漢字で「農業」、「文化」と書くと気づきませんが、これを英語で書けば、そのつながりは一目瞭然です。 ...
Client、Customer、Guest~「お客様」と「おもてなし」
客、顧客、クライアントの違いはなんだろうか?そんな投稿がFacebook上を流れていきました。この問いには、英語で考えてみると分かりやすいと考えています。 ...