今年の7月30日、台湾民主化の父・李登輝氏が逝去されました。享年97歳。あらためてお悔やみ申し上げます。2014年、91歳に上梓した本書は李登輝氏から日本の遺言メッセージとなります。 ...
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【書評】『本のお茶』~日々の暮らしに美を見い出す~
本書は、文語体で書かれた天心の『茶の本』を現代風にアレンジして意訳した本です。二十一世紀からのカフェ文化の隆盛、カフェラテ人気は、茶室・お茶に通ずるものがあるとのことです。天心の『茶の本』を読めば、現代日本の世相への洞察が深くなるでしょう。 ...
【書評】『「いき」の構造 (まんがで読破)』
戦前の哲学者九鬼周造(1888-1941年)の著作。Wikipediaによると、家系を遡ると戦国の九鬼水軍につながるとのこと。足掛け8年ヨーロッパに留学し、ハイデッガーらドイツの哲学者に師事しました。ヨーロッパの文化に触れたことで、日本文化への深い洞察を得たようです。 ...
【書評】『現代語縮訳 特命全権大使 米欧回覧実記』アメリカ編
本書は、当時のアメリカ・ヨーロッパを再発見するに留まりません。特に第一編のアメリカ合衆国の部は、アメリカと日本の違いを指摘した上で批判的に論じているわけですが、日米の違いの本質は、ひょっとすると今日も変わっていないのではないかという気がします。つまり、日本社会の性質は、150年前からなんら変わっていないということです。150年前のアメリカから、今日の日本社会に対する洞察を得ることができると感じました。 ...
【書評】『ハーバードでいちばん人気の国・日本』
本書の提言は、終章にあるとおり、日本人が気づかない「日本の強み」を自覚すること。 しかしそれは、読書よりも体験で得るべきだと思う。すなわち海外に出ること。 ...
【書評】『「意識の量」を増やせ!』(その2)西洋教育の輸入がもたらしたもの
期せずして、日本の戦後教育の悪影響、なぜ若者は三年で会社を辞めたり、働かずにニートになったりするのか、戦前と比べて日本人の大人はなぜ幼稚になったのか、に気づきを得られました。 ...
ジャカルタ(インドネシア)とニューヨーク(アメリカ)からの来客(7月11日)
今日は、ニューヨークとジャカルタから客人がありました。 どちらとも日本人です。 海外で働く日本人たちは頼もしい限りです。 より多くの日本人の海外への飛翔を 祈らずにはいられません。 ...
【書評】『ゆがんだ正義感で他人を支配しようとする人』~誰もが陥る罠
職場でのパワハラ、マンショントラブル、隣人トラブル、スクールカースト、ママカースト、モンスターペアレントなど。隣人による理不尽な仕打ちを本書では扱っています。 世の中にはそういう迷惑な人たちがいるので、そういう人たちに遭遇した場合の対処方法を伝えるというのが本書の目的の一つではありますが、真の目的はそうではありませんでした。 ...
自粛の正体
自粛ムードの萌芽が少しずつ見られます。 自粛は危険です。なぜなら、自粛は社会の破壊をもたらします。 小さいうちに、少しでもその芽を摘み取っておくべく、 この記事を書くことにしました。 ...
【書評】『おじいちゃん日本のことを教えて』~教育理念を再確認
本書出版時点は、教育基本法は旧法でした。本書での批判対象は旧法です。一方、再評価の対象が明治時代の教育勅語です。この二人のやり取りを俯瞰すると、教育勅語と改正教育基本法は、アメリカの教育理念に近いことが分かります。 教育基本法が、日教組の呪縛から解放され、改正されてよかった、と率直に思いました。私の周りにいる今の20台の人たちを見ると、教育基本法の改正の成果が少しずつ出ているように思います。それは、自分に対する責任、何者かであろうとする姿勢を感じるからです。 ...
「女子学生が13%援助交際している」と誤解された背景には重大な見落としがあることに気づいた
2週間前の10月27日、国連のブーア・ブキッキオ氏が、「日本の女子学生の13%が援助交際をしている」と発表しました。たまたまTwitterで流れてきた、日本を元気にする会の参議院議員・山田太郎氏のブログ記事で知りました。 しかし、この問題の背景には、重大な見落としがあることに気づきました。 ...
【書評】『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』を通じて日本を再発見
巷では日本礼讃本が増えていますが、日本人が書く礼讃は自画自賛が多く、毒されるのはよくないと思い、読んでいません。日本論を読むのは、もっぱら在日外国人・知日派外国人の方々の本です。日本人の自分が気づかない日本を再発見できるからです。 『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』について、著者が知っている日本人だからどうかなぁと思いつつも、副題に『外国人が見たニッポン』とあったため、読んでみることにしたわけですが、あたりでした! ...
【書評】『クール・ジャパン!? 外国人が見たニッポン』脚を見せる日本人、胸の谷間を見せる欧米人
なぜ欧米人女性は胸の谷間を見せつけるのでしょうか? 図らずもこの疑問が解決しました! ...
【書評】『白洲次郎に学ぶビジネスの教科書』③「お前はなんだ」「それだけは譲れねえ」
べらんめえ口調で言えば「それだけは譲れねえ」となるでしょうし、評論する相手、軸の定まらない相手には、「お前はなんだ」ということになるのでしょう。 ...
【書評】『白洲次郎に学ぶビジネスの教科書』②感情的にならずに役割を演じること・フェアプレーに徹する紳士の精神
よくも悪くも、日本人は、人格と意見が同一視され、意見が否定されると人格まで否定された気になり、議論しているつもりが、感情の応酬になりかねません。なぜ日本人はそうなのだろう?と。。。 ...
【書評】『白洲次郎に学ぶビジネスの教科書』①ビジネスではルールよりもプリンシプルが大切
白洲次郎は、イギリスに留学経験があり、英語での交渉力が買われて、太平洋戦争終結後、日本国憲法草案にあたり、GHQとの交渉役に駆り出されます。本書の著者・青木さんもまた、自動車会社で輸出業務に携わり、外国人との交渉に当たります。白洲次郎の著書には言葉足らずのところがあって、青木さんが自らの経験を踏まえ、ビジネスパーソンに必要な素養を解説していきます。 新卒時の就職先が外資系だったこと、西洋人との契約交渉や取引、イギリス領だったシンガポールでの駐在といった経験のある私にとって、青木さんの白洲解釈が非常によく分かります。 ...
【書評】『俳句とはどんなものか』季節を写実的に詠む
子どものころ、小学生から高校生まで、国語は苦手教科でした。今では嘘のようですが。その原因を作ったのが俳句だったのではないかと思います。 俳句というのは、どうしても苦手意識を持っていたのですが、少し克服できたかもしれません。 ...
【書評】『没落する日本 強くなる日本人 ―弱者の条件・強者の条件』
果たしてこのまま日本は沈むのだろうか? 我々は一体どうすればいいのだろうか? 国家・企業・個人がすべき31か条とは。 ...
【書評】『新・台湾の主張』~李登輝元総統の日本精神論と台湾の未来への提言
1988年から2000年まで、台湾総統を務めた李登輝氏。本書のタイトルの一部となっている「台湾の主張」。その主要なテーマは、本書でも繰り返し述べられていることですが、台湾は国民が政府を選ぶことができる民主主義国であること、つまり独立国であることに他なりません。 ...