最近、仕事で自然言語処理に携わっていますが、言葉を覚えるメカニズムを知れば知るほど、まだ言葉を発しない時期に言葉のシャワーを浴びせることが、如何にその子の語彙、その子の能力に影響を与えるのかを思い知らされます。一説に、3歳までのべ3000万語を浴びせるそうです。子の言葉は全て親の言葉の鏡。お子さんが生まれた方はいっぱい話しかけてあげてください。 ...
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【書評】『脳の意識 機械の意識』~「私」はどこにいるのか?
著者は、「宇宙」の神秘を探るよりも、「意識」こそが人智の限りを尽くしてでも取り組むべき課題としています。 かつて、人工知能学者の三宅陽一郎氏が、「我々人類は『人工知能』を語る以前に『知能』を知らない」と言いました。言い換えると「私」という「意識」はいったいどこにあるのか?という命題です。それが本書の深淵なるテーマです。 ...
【書評】『シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感』
「シャーデンフロイデ」というのは聞き慣れない言葉なれど、意味するところは、「他人の不幸は蜜の味」とか、「他人の不幸でメシウマ」と同義です。なぜ、他人の不幸を喜んでしまうのでしょうか? ...
【書評】『子どもの脳を傷つける親たち』~子育て中の方におすすめ
なかなか衝撃的なタイトルの本です。そしてタイトル通りの本でした。身体的暴力よりもむしろ、言葉による暴力や性的虐待などの親の子への不適切な関わりにより脳が物理的に損傷します。 ...
【書評】『まずは親を超えなさい!』
苫米地氏について、受け入れられる部分と受け入れられない部分があります。総論として、苫米地氏のコーチングをお薦めできるかというとお薦めできません。特に、ビジネス経験の浅い20代や心理学の素養のない方には毒になりかねません。裏を返せば、私には役に立つ情報を提供してくれました。その点は感謝いたします。 ...
【書評】『手にとるようにNLPがわかる本』
一連の心理学の本(人材育成系の本)を読んできましたが次はNLPです。 「NLP」とは、Nuero-Lingusitic Programmingのことで「神経言語プログラミング」と訳します。言葉以外の非言語コミュニケーションのパターンのことです。 ...
【書評】『コーポレートコーチング 上』目的はなにか?
もっとも重要なことは、額縁に飾った経営理念ではなく、社員の一人ひとりが行動に落とし込めるような経営理念を立て、それを実践しようとする強い意志である、そう私は理解しました。強い意志に裏付けられた経営理念があれば、コーチングがあるなしに関わらず、ゴールは目指せます。 ...
「マインドフルネス」考察その3:シンギュラリティと保留および「選択理論」
マインドフルネスとは都会の喧騒から離れて自然へ回帰することではないかと考察しました。このことについて、もう少し深く考察したいと思います。「言葉」「文字」「インターネット」と脳の関係、マインドフルネスの関係について説明します。 ...
【EGMフォーラム】月例会(2月28日)マインドフルネス
3ヶ月ぶりとなるEGMフォーラム。本日のお題は「マインドフルネス」。Mindful Leadership Instituteの代表理事 荻野淳也氏をお招きし、講演&ワークショップを開催しました。参加人数はEGMフォーラムメンバーと会場提供企業のT社、EGMフォーラムメンバーが招待した人、合計30名前後です。 ...
【書評】『テイクチャージ 選択理論で人生の舵を取る』
昨年来、仕事上、営業職社員のキャリアデザインの在り方を考えています。あれはたしか昨年7月のヒューマン・キャピタルだったと思いますが、アチーブメントという会社に出会いました。法人向けの研修だけでなく個人向けのキャリア教育も手掛けている会社です。そのアチーブメントの根幹となっている理念がウィリアム・グラッサー博士が提唱した「選択理論」です。 ...
「音読」と考える力
分からなかったところを その場で意味を調べ 丸をつける。 まぁ、1回では覚えないだろう。 あとで読み返すと、 丸がついている。 「あれ?なんだっけ?」 そうして初めて 一生懸命考えようとする。 人は一生懸命考えたことを覚える。 一生懸命考えることにより 考える力は身についていく。 ...
人は読んだことは忘れるが、書いたことは覚えている
人は読んだことは忘れるが 書いたことは覚えている。 どの本だったか、書かなかったので今となっては忘れてしまいましたが、「脳科学」「心理学」関連の本でよく出てきます。 ...
【書評】『〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則』その8(シンギュラリティ)
インターネット上のデバイス(パソコン、携帯電話、スマートフォン、センサーその他)は、すでに150億(10の10乗)を超えたとのことです。 5年後、10年後には一体、何倍に膨れ上がっているのでしょう?この様相を、著者のケヴィン・ケリー氏は「始まっていく」ものとして、BEGINNINGと名づけています。 この人間の脳を超えた臨界点を「シンギュラリティ」と呼びます。 ...
【書評】『「首から下」で考えなさい』~子育て中パパ・ママと人事部におすすめ
我々の思考や心・感情は一体どこで生まれているのか?その問いに対し、本書は明確に答えてくれる。 我々の思考や心・感情は、脳内の電気信号だと思っていた。それは正しい。しかし、脳を中核とする神経回路は、全身に張り巡らされている。脳だけでなく、神経がつながる全身も含めて、我々は思考し、感情をいだいている、そう本書は指摘する。 であるならば、子育て・教育の観点で言えば、たくさん遊んだ子、たくさん運動した子のほうが、頭が賢くなり、感情が豊かになることになる。そして、その事実が明らかになりつつある。赤ちゃんが首を持ち上げる、寝返りを打つ、そうした行動自体も、知覚と感覚に影響を与えているとは。 ...
【書評】『ブレークポイント ウェブは過成長により内部崩壊する』~人工知能に関する考察
冒頭の絵は、本書を読んで私が描いたものだけど、何の対比か分かるでしょうか? 左は構成要素を表し、右はネットワークを表します。 さらには、構成要素側には「知性」はないのにも関わらず、ネットワークは知性があるように振る舞います。「自己組織化」あるいは「創発」と呼ばれる現象です。 ...
【朝活読書サロン】同性愛・殺人・マザーテレサ・脳科学・朗読・地政学・ミクロネシア(2016年2月18日)
今日の参加者は女子3名、男子3名。遅れて女子1名滑り込み。 今日も実に濃厚でした。紹介を受けた本も、がっつりと記事を書きました! ...
朝活読書サロン(2015年10月22日)~朝から本に群がる人たち
前回10月8日に続き、朝活読書サロンに参加しました。今回は人数を拡大し、ブクブク交換&キシャポンを兼ねています。 「キシャポン」とは 本を喜捨すること。持ち寄った不要な本を売り、販売金額を寄付します。 「ブクブク交換」とは 喜捨した冊数分だけ、場に出された本からもらうことができます。 つまり 「ブクブク交換&キシャポン」は、 本の寄付と交換会を兼ね備えたものです。 ...
「君主、あやうきに近寄らず」~付き合う人を変える
「君主、あやうきに近寄らず」と言われます。 -故事ことわざ辞典 -ことわざ学習室 いろいろ調べてみると、正確な出典は不明なようです。同様の格言は、『君主論』にもあります。 -[読書]『成毛眞の超訳・君主論』 -[読書]『君主論』ー悪徳の書にあらず立国論であり平和 ...
日本人は、なぜバレンタインにチョコレートを贈るのだろうか?
日本人は、なぜバレンタインにチョコレートを贈るのだろうかということを「文化」の視点で考察してみたいと思います。 ...
【書評】『自己組織化とは何か 第2版』④~人工知能・人工生命・生体パーツ
『自己組織化とは何か 第2版』についての四本目の記事です。脳もまた自己組織化の造形のなせる技です。脳が自己組織化のメカニズムがわかれば、人工知能が作れるはず。しかし・・・ ...