本書は麻原彰晃の三女、松本麗華さんの半生を綴った手記です。ご自身の半生を振り返り、バッシングを受ける可能性が高いのにもかかわらず、さらけ出した覚悟と勇気を私は称えたいと思います。 ...
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【書評】『 Number(ナンバー)930号 清原和博「告白」』
清原が嫌いだった。
しかし、この顔は・・・・。
強面だった清原の顔が消えた。
清原は重い鎧を脱いだ。 ...
【書評】『ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』~明治維新の黒歴史
本とはどのように出会うのかが大切だと思うのです。『 ある明治人の記録―会津人柴五郎の遺書』に関して言えば、二つの出会いが交差しました。一つ目は、音読教育の推進者である齋藤孝氏が、著書『余計な一言』で自らくり返し音読している本として挙げていたこと、二つ目は、現在読まれている中公新書を棚卸したところ初期の良作として浮上したことによります。 ...
【書評】『決めて断つ』 広島カープ黒田博樹投手
自分を育ててくれた広島を愛しつつも、挑戦したい気持ちによってやむに止むを得ず広島を去り、そしてまた広島に戻ってきた黒田博樹の男気に感服します。「人間」として、大切なものを見せてくれました。
ありがとう、黒田投手! ...
【書評】『暮しの手帖」とわたし』大橋鎭子自伝
2016年4~9月のNHK朝の連続テレビ小説『とと姉ちゃん』。その主人公のモデルとなったのが、暮しの手帖社創業社長で本書の著者である大橋鎭子さん(ドラマでは小橋常子)です。
1920年生まれ、25歳の時に終戦を向かえ、鎭子さんが出版業を志した時に、巡り合ったのが花森安治(ドラマでは花山伊佐次)です。昔のことなので、一字一句覚えているわけではないのでしょうが、花森氏は次のように述べていたらしいです。
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【書評】『六千人の命のビザ』自伝には真実がある
杉原千畝氏。ロシアとドイツの間の小国リトアニアで、外務省が許可しなかった日本通過ビザを無断発給して6000人のユダヤ人を助けた外交官。8月に杉原千畝記念館に立ち寄ったこともあり、本書を読みました。 ...
【書評】『赤めだか』 ミドルマネジメント層全員に読ませたい人材育成の教科書
企業が見習うべきは、徒弟制度ではないだろうか。企業に照らし合わせて考えてみよう。企業理念や社是を社員の行動様式・振る舞いまで落とし、それを実践・伝承していくということではないだろうか。「相手の進歩に合わせながら教える。」、これは、ミドルマネジメント層にも100%当てはまる。
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【書評】『愚か者』~松田公太氏に投票することに決めた。
まだ、参議院議員選挙の顔ぶれが明らかではないので最終決定ではありませんが、東京都選挙区については、松田公太氏への投票を内定します。
その理由は、松田氏の使命感、経営者感覚、安保法案の修正案で見せた政治家としての行動力、誠実さ、愚直さにあります。すばらしいです。どこかの誰かとは大違います。本書ではその人間性が表れているだけでなく、松田氏をTwitterでフォローしていることもあり、日ごろの言動でも裏打ちされています。 ...
【書評】『仕事は5年でやめなさい。』~運を運ぶのは「人」
もともと私は、民主党に失望して以降、みんなの党や維新の会に投票していました。非自民の保守系政党として期待してのことです。しかし、両党とも瓦解した結果、その継承者的位置づけなのが、日本を元気にする会の松田公太氏らです。
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【書評】『絶歌』~少年Aの慟哭と「どうして人を殺してはいけないのですか?」という問いに対する答え
本書出版から既に半年以上経過しましたが、ようやく読了しました。1997年神戸連続児童殺傷事件の犯人である元少年Aが手記を出すということで、ネット上でも非常に非難の嵐が吹き荒れました。Amazonレビューを見ましても、ほとんど否定的なコメントばかりです。しかし、読まずに書かれたコメントがほとんどです。なぜ読まずに批判することができようか?
批判するにしても、まずは読んでからであること、そして、犯罪者の心理描写が描かれているであろう本書を読むことで、自分の子どもを犯罪者にせぬためのなにがしかのヒントがあるだろう、そう思い、読むことにしました。
そして、その読書の目的は達しました。 ...
【書評】『壇蜜日記』をあらためて読む
あらためて『壇蜜日記』を読むと、毎日ブログを書くのにも人によってずいぶんと書く姿勢が違うと感じました。壇蜜のブログは、毎日の自分の出来事、感じたことを書いています。人に読ませるというよりも、あるがまま、思うがままに書いています。いわゆる「日記」です。真正の「日記」です。
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【書評】『私は日本を守りたい』稲田朋美(著)~社会保障制度改革を行い、小さな政府、道義大国を目指すおっかさん
女性初の宰相候補として呼び声が高い稲田朋美自民党政調会長。時の宰相・宰相候補の政治信条を知っておくべきというのが、ある意味私の政治に対する姿勢の根幹ですので、稲田氏の本も読んでみることにしました。
彼女をもっとも評価できる点は年金改革に言及していることです。
写真をどうしようかと思いましたが、Facebookのプロフィール画像から拝借しました。
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【書評】『我が逃走』日本には家入一真が必要だ
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我が逃走家入一真平凡社 ( 2015-05-27 )ISBN: 9784582824773なおきの本棚 (Naoki’s Bookshelf)で詳細を見る
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<目次>
プロローグ
第1章 こんな僕でも社長になれて
第2章 上場に向かって
第3章 カフェ経営者へ
第4章 決壊
第5章 闘争とリハビリの日々
第6章 ...
【書評】『国難―政治に幻想はいらない』~石破茂大臣
本書、『国難―政治に幻想はいらない』は、石破茂氏が2012年の自民党総裁選に出馬する際に上梓した本です。総理大臣を目指そうとされる方には著作が必須だと思っています。
政党要件の考え方、自民党の党綱領、国防の考え方、政治家が語るべき言葉、これらのことについて共感をもてました。
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【書評】『新・台湾の主張』~李登輝元総統の日本精神論と台湾の未来への提言
1988年から2000年まで、台湾総統を務めた李登輝氏。本書のタイトルの一部となっている「台湾の主張」。その主要なテーマは、本書でも繰り返し述べられていることですが、台湾は国民が政府を選ぶことができる民主主義国であること、つまり独立国であることに他なりません。 ...
【書評(18禁)】『ぶっちゃけ蒼井そら (ベスト新書)』
あらためて、蒼井そらさんに惚れました。AV女優として、セックスシンボルとしての蒼井そらさんではなく、一人の人間としての蒼井そらさんをです。その芸名のごとく天の空までつきぬけるような明るい性格、仕事に対するプロ意識、人に対する姿勢についてです。
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【書評】『願力 愛を叶える心』~悪女呼ばわりされる長谷川理恵さんの本を読んでみた
私の悪女趣味も高じてきておりまして、次なる悪女本を検索していて出てきたのが、長谷川理恵さんの自叙伝です。
世間でバッシングされているものの、それは本人の証言を欠いた一面でしかないと思います。なので、読み始めた時も中立的な気持ちで読みましたし、読後感も、なぜそんなにも叩かれるのか、逆に不思議なくらいです。
彼女のこれからの人生には、私は素直にエールを送りたいと思います。
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【書評】『わたしはマララ』~世界じゅうのすべての子どもに教育を
2014年ノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイ17歳。昨年7月12日、彼女が16歳の誕生日となるその日に国連で演説。ノーベル賞候補になり、10月8日に本書英語版が出版、12月3日に日本語版が出版されました。骨太の本につき、読了するのに時間を要しました。また、知識不足等もあり、書評を書くことに対する難しさを感じます。うまくまとまりきれていませんが、ご容赦ください。 ...
【書評】『30歳で400億円の負債を抱えた僕が、もう一度、起業を決意した理由』
著者の杉本宏之さん。現在37歳。24歳にて不動産会社、エスグラントコーポレーションを起業、28歳で上場、その後レバレッジを利かせて(自己資本比率を下げて)財務諸表を膨らませたところにリーマンショックが訪れ、31歳で民事再生法適用申請。ジェットコースター以上のアップダウンの激しい波乱に満ちた人生を歩んでこられました。 ...
【書評】『ハリウッドと日本をつなぐ』~奈良橋陽子さん、英語劇、生きた英語を学ぶこと、人をつなぐこと、そして戦争に対する許しを描くこと
私は奈良橋陽子さんと面識があるわけではありませんし、存じ上げたのもわずか数年前のことです。しかし、存じ上げずとも彼女から少なからず影響を受けていたことを自覚するに至っておりましたので、奈良橋さんの本が出版されるとあっては、読まないわけにはいきませんでした。
一般的には、奈良橋陽子さんは、ゴダイゴのヒットソング、『ビューティフルネーム』、『銀河鉄道999』、『ガンダーラ』の作詞家であり、『ラスト・サムライ』のキャスティング・ディレクターとして名を馳せている方です。しかし私にとっては、英語劇の大先輩、いや師匠に当たる方と言えます。 ...