政治・政治家を批判するなら、その政治家の著書を読め、というのが私の信条です。時の総理大臣菅義偉氏の本も読まざるを得ません。 ...
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【書評】『自民党 価値とリスクのマトリクス』~菅義偉はいかなる人物か?~
菅義偉首相の唯一の著書『官僚を動かせ 政治家の覚悟』は、残念ながら売切れで入手不可能になりましたが、本書『自民党 価値とリスクのマトリクス』の著者中島岳志氏は、目次に掲げている自民党政治家たちの著書を全て読んだ上で、重要箇所を引用しながら解説してくれ、そのうちの一人が菅義偉首相で、『官僚を動かせ 政治家の覚悟』の記載事項も垣間見ることができます。 ...
【書評】『自民党 価値とリスクのマトリクス』~政治家について語るなら政治家の本を読め!~
私がお薦めしたい本のジャンルの一つが政治家の書いた本です。政治家の本には、当人の生い立ち・政治家を志した理由・政治信条が書かれているからです。 ...
菅義偉官房長官の総裁選出馬会見で気づいた「忖度」のからくり
令和おじさんこと、菅義偉官房長官の自民党総裁選出馬会見を見ましたので、気づいたことを含めてメモしておきます。図らずも「忖度」のからくりはこうではないか?と気づきました。もっとも、確たる証拠があるわけではなく私の推測に過ぎませんので、話半分にお読みください。 ...
民進党と希望の党の合併って、ネタですか?~政党支持率を基に議席数をシミュレーション
サプライズというより、滑稽なニュースが飛び込んできました。 おしまいです。 ...
内閣支持率の変遷(日経世論調査アーカイブより)
ざっと全体観を見ると、小泉以前と小泉以降を比較すると、小泉以降のほうが最高支持率が高いということが分かります。小泉以降では、国民は次の内閣にいつも期待していた、ということになります。小泉以降の自民党政権、民主党政権は総じて最高支持率と最低支持率の差が大きく、国民は、期待しては裏切られたの繰り返しだったことになります。 ...
【書評】『野中広務 差別と権力』
2000年、小渕首相が亡くなった際の密室での後継者選び、加藤の乱の鎮圧。2001年に発足した小泉政権が野中広務に抵抗勢力のレッテルを貼ったことにより、まるで古いの自民党の権化のような扱いを受けたと思うのですが、私も彼をそのようにとらえていました。 端的に申せば、野中広務氏は私の嫌いな政治家の代表格でした。 ...
衆議院議員選挙と選挙後の用意周到な布石
本能寺の変が起きたと知った時、誰が羽柴秀吉の最終勝利を予測できたのだろうか? 歴史オタの私といたしましては、歴史と照らし合わせた現在進行中の衆議院議員選挙を占っておきたいと思います。 ...
衆議院議員選挙・比例東京ブロックの議席数シミュレーション
直近過去3回の選挙結果(政党別得票数)を基準に、今月の第48回衆議院議員選挙の比例東京ブロックの議席数シミュレーションをしてみました。 ...
自民党か希望の党かの状況整理(2)~政策評価
前原氏を再評価したという前置きをした上で、政策の評価をしておきます。さまざまな評価があってよいと思いますが、ここでは私見です。この私見に基づき、投票先を決めます。 ...
【書評】『暗闘』その2:日米露中四か国関係
本書によると安倍首相とトランプ大統領の四か国関係に関する利害は一致していそうです。GDPの増大に合わせて軍事費を肥大化させる中国は、日米とも脅威です。オバマ大統領は親中路線を貫きましたが、トランプ大統領は親ロシア路線へ舵を切りました。本書によれば、トランプ大統領に外交のお手本を示したのは安倍首相とのこと。結果的に、日米露のトライアングルができます。 ...
【書評】『暗闘』その1:トランプとの電撃会談の背景、親ロシア派の意味、ケミストリー
本書が出版されたのは今年の1月。前年2016年11月の安倍・トランプ会談までを描いています。前著と同様、安倍政権の内情を暴露した内容になりますが、いったいこれは本当のことなのだろうか、なぜ山口氏は知り得たのだろうか?と思いつつも、その後の政治過程が本書に書かれている内容と符合しているため、多少脚色や推論が入っているかもしれませんが、リアリズムが感じられます。 ...
東京都議会議員選挙2005年~2017年の党勢推移
2005年から2017年の東京都議会議員選挙の勢力図をグラフ化してみました。論点を明らかにするために表示順を意図的に変えてあります。 ...
東京都議会議員選挙「都民ファーストの会」候補の出身政党を図示してみた。
「都民ファーストの会ってどうよ?」、「都民ファーストの会って寄せ集めでしょ」といった不安に思われている人がまわりにけっこういましたので、今回の都議選の都民ファーストの会候補の出身政党がどこかを調べ、グラフ化してみました。 ...
東京都民は一体どの政党に投票してきたのか?
長島昭久氏が、自らを「保守政治家」であるとし、民進党を離党しました。長島氏に次の衆議院議員選挙で勝算があるのか、俄かに気になったため、また、比例東京ブロックの得票率を見ていたら、過去の政党別得票数の推移が俄かに気になりましたので、ちょこっと調べてみました。長島氏の危機意識の原因も明確になりました。 ...
【書評】『総理』その3:腹の探り合い・見直し・どこまでを書くのか・宰相論
まるで一級のスパイ小説を読んでいるかのような錯覚に陥ります。安倍晋三と麻生太郎。二人とも総理大臣を祖父に持つという稀有な関係です。基本的に政治信条をともにし、お互い仲がいいのですが、仲がいいから直接つばぜり合いばかりをしているわけではありません。お互いの立場というものがありますので、直接ストレートに伝えることは、時に選択肢を狭める結果になりかねません。そこでこの二人は間接話法を取ります。著者・山口敬之氏をメッセンジャーとして使いながら。 ...
【書評】『総理』その2:インテリジェンス・官僚・トランプ、そして・・・
なぜ安倍政権支持に転向したのかについて説明すると、一言で申せば「インテリジェンスがある」からです。その前の民主党政権に「インテリジェンスがなかった」と対比すれば分かりやすいです。本書には、他のメディアでは取り上げられることのない安倍政権の内政面・外交面での水面下の情報収集・情報分析・かけひき・交渉がふんだんに書かれています。恐ろしいほどの内情暴露です。 ...
【書評】『総理』その1:転向・暴露・ジャーナリスト
このブログでも一貫して、特に財政政策について私は安倍政権を批判してきました。しかし、どうやら安倍政権支持に転向せざるを得ないようです。 安倍政権の支持率は総じて高く、政権運営はきわめて安定しています。表面的にはそう分かるのですが、実のところなぜうまくいっているのか、その理由がはっきりとは分かっていませんでした。しかし本書を読んでみて、その理由に納得できました。 ...