著者は、「宇宙」の神秘を探るよりも、「意識」こそが人智の限りを尽くしてでも取り組むべき課題としています。 かつて、人工知能学者の三宅陽一郎氏が、「我々人類は『人工知能』を語る以前に『知能』を知らない」と言いました。言い換えると「私」という「意識」はいったいどこにあるのか?という命題です。それが本書の深淵なるテーマです。 ...
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【書評】『テアイテトス (岩波文庫)』~知識とは何か?
人工知能の一分野である自然言語技術に対する洞察を深めようと、「オントロジー(存在論)」についてWikipediaで調べていたら、「存在論」から「認識論」、そして本書『テアイテトス』へに至る。本書の副題には「知識とは何か?」とある。 ...
【書評】『生物から見た世界 (岩波文庫)』
本書との出会いは、三宅陽一郎さんが進行役を務められた「『人工』知能と知能を考えるための61冊」を読む #2。彼がその61冊の中で真っ先に紹介している本です。人工知能を考えるには、まずは生物を知ろうということだと思います。 ...
【書評】『どうしてかわかる?』~「わかる」ということ
子どもの自我が形成されるのは9歳から10歳と言われます。子どもにとって「わかる」ということは、心の一歩大きな成長です。本書は14の物語のなぞなぞから構成されますが、子どもの心の発達を支援するには、こうした絵本が有益です。 ...
コミュニケーションを阻害するTwitterの側面
6日前、武雄市の市長と教育監への批判について、批判のふりをして批判になっていないのではないか、「あやつらは悪だ。なぜなら悪だからだ」という論法に陥っていないのか?という批判をしてみたら、Twitter上でけっこうリプライ・話題をいただきました。 しかし、Twtiterでのつぶやきは断片でしかありません。Twitterの限界です。 はからずも粘着の意味がよく分かりました。 Twitterというのは、両刃の剣です。よいコミュニケーションツールにもなりますし、かえって自分の誇大妄想を拡大させ、コミュニケーションを阻害するツールにもなります。 ...
EGMフォーラム(2月25日)~チームの話からそれて、認識と人を見る眼と動画メディアの話
今週2月25日(火)、3ヶ月ぶりのEGMフォーラム定例会に参加した。EGMフォーラムでは参加メンバーによる持ち回りで会合を開いている。 EGMフォーラムってなに?というのがなかなかひとことで表現しづらくなってきているのだけど、数年前の主流は圧倒的に社内SNSだったが※、今はそれを発展させ、コミュニティ全般を扱うことになっている。今回は、ソチ・オリンピックを終えた直後ということもあって、チーム力をテーマに、私ともう一人の八田さんが発表者し、みんなであーだこーだ話してみた。 ...