当読書会も4周年を迎えました。10年は続けようと思っておりましたが、かなり力を抜いて無理せずに主催しておりますので、なんとか続けています。4周年だと本来49回のはずですが、自分が出張で開催できない時が何度かあり開催できませんでしたが、その後、自分が不在でも開催告知だけはするようになり、またコロナ禍によりオンライン開催に移行したことで、毎月連続開催が軌道に乗っています。
第44回は前日告知であるのにもかかわらず4名の方に参加いただきました。この日は久しぶりの出社ということもあり、読書会が終わってから移動していては間に合わないため、7:00に品川タリーズで陣取って参加しました。
しかしここでハプニング。イヤホンを忘れました。しゃべっても迷惑かけないようにオープンテラスで陣取ったのですが、意外にも周囲の音がうるさいんですね。最初はスマホから聞いていたのですが、スピーカー音声にしても聞きづらく、途中からパソコンに切り替え何とかしのぎました。また、私の声を聞くほうも大変だったのではないかと思います。屋外での開催は禁物です。
次回読書会は5月19日(金)7:00開始です。
- 第1回の記事はこちら
- 全開催記録:品川読書会 : なおきのブログ
紹介を受けた本
『独学大全』
紹介者の吉岡さんは『独学大全』の読書会に参加されているとのこと。音読をするとのことです。
ぐぐってみると、『独学大全』の読書会があちこちで開催されていますね。
途中退席ということで、最後の写真には写っていません。
『教養としての投資』
教養書につき、この本を読んでも金儲けの極意は書かれていません。世界一の投資家と言われるウォーレン・バフェット氏は、超長期投資、つまり1回買ったら売らない主義です。その分、投資先を徹底的に研究します。
本書に関連して、外交官・加藤千幸氏の著書、『国際情報の読み方』が紹介されました。超長期投資には情報分析が欠かせませんが、外交官の情報術を著した本書は秀逸とのことです。
『サーバントリーダーシップ』
なんと奇遇です。この1か月の間、自分の身辺でサーバント・リーダーシップを話題にしていました。私が読んだのは、日本にサーバント・リーダーシップを紹介した金井さんの本(ここでは赤本と呼びます)ですが、読書会で紹介されたのは本家・グリーンリーフのサーバント・リーダーシップの本です(緑本と呼びます)。
緑本はストーリーベースの内容になっているとのこと。拝啓には、欧米の奴隷制度やキリスト教の奉仕の精神、グリーンリーフ自身のベトナム戦争への従軍経験があるため、日本人にはふわっとしていて分かりづらいとのことです。体系的に学ぶには、日本人の金井さんが書いた赤本のほうがよいかもしれません。
赤本には、ヘルマン・ヘッセの物語の中の奴隷のエピソードが出てくるのですが、実はそのエピソードは緑本に書かれているのが原点のようです。
教育学者の齋藤孝氏曰く、日本人が自己肯定感が低くなってしまったのは、戦後、キリスト教精神を切り離して個人主義を輸入してしまったことを挙げています。
本来、個人主義は奉仕の精神と表裏一体のはずが、奉仕の精神を抜きに個人主義だけを受容してしまったため、健全な自己肯定感の醸成には至らず、不健全に肥大化した自尊感情のみが残ってしまったと齋藤氏は指摘します。とすれば、健全な自己肯定感、自己効力感を得るには奉仕の精神、本書で言うところのサーバント・リーダーシップが必要になるはずです。
紹介者のNさんは以前、日本サーバント・リーダーシップ協会の読書会に参加されたとのこと。その時の記録が残っていました。
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