本書の証言をそのまま鵜呑みにするのではなく、本書以外にも一般的に知られている事実、参照すべき情報がある場合を客観的事実とし、参照すべき情報が未確認の場合はフィッシュの回顧・主張として切り分けました。 ...
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【書評】『ルーズベルトの開戦責任』~The other side of the coin~
本書は、太平洋戦争をしかけた張本人はフランクリン・ルーズベルト(FDR)だとし、徹底的に糾弾しています。アメリカ人側の証言を得たり!ということで本書読書の目標は一応の達成をみるものの、本書を手離しでは評価できません。 ...
【書評】『パブリック・スクールと日本の名門校』
私学に子どもを通わせる親の身から見て、イギリスのパブリックスクールは理想的な中等教育の場です。パブリックスクールとは、「パブリック」という名に反して、公立ではなく私立です。全寮制の男子校が多いです。 ...
【書評】『現役官僚の滞英日記』その3:カネ・コネ・チエ
本書で知り得たことの2つ目は、イギリスのエリートには、カネ・コネ・チエのバランスに優れた人が多いという点です。裏を返すと、日本は、カネ・コネ・チエのバランスに優れた人が稀有で、どれか一つしか持っていないアンバランスな人が多い。これは率直にそうだなぁと思います。 ...
【書評】『現役官僚の滞英日記』その2:コモン・ウェルスから学ぶ
本書を読んで知り得たことの一つ目は、コモン・ウェルスの影響力の大きさです。24億人・52加盟国(イギリスを含めると53ヶ国)から成ります。私はかつて、1998年から2000年まで、英連邦の一員であるシンガポールに駐在していました。当時、コモン・ウェルスの中にいたはずなのに、その影響力の大きさを甘く見ていました。 ...
【書評】『現役官僚の滞英日記』その1:イギリスから学ぶ
先月読み終えていたのですが、遅ればせながら書評を書きます。イギリスに留学していた友人の橘宏樹さんが留学中に書き溜めた日記を基に、本書を上梓されました。本書の主題を一言で申せば、イギリスからの学びです。 ...
【書評】『わたしを離さないで』
たった今読了しました。何とも言いようのないショッキングな内容でありながら、大変抑制的な表現で少しずつ問題のベールを剥がしていく語り口。ひと言で表現するとすれば、そういうことでしょうか。 ...
【書評】『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』(その1)
リンダ・グラットンの『LIFE SHIFT』に続き、『ワークシフト』も読み始めました。『ワークシフト』の出版が2012年、『LIFE SHIFT』が2016年。ふつうの人は『ワークシフト』を読んでから『LIFE SHIFT』を読むのでしょうが、順番が逆になってしまいました。もっと早く読めばよかったと反省しています。 昨日、読み始めました。現在80ページを過ぎたところです。この本について書き出すと長くなりそうなので、読んでいる最中ではありますが、書き始めます。 ...
2016年第3四半期読了マイベストスリー
四半期ごとにマイベストスリーを選んでいます。昨年度まで年間ベストテンを選んでいたのだけど、1年分を一気に選ぼうとすると、大そう難儀をしました。なので、今年は四半期に一度ずつ選び、その上で年間大賞を選びたいと思います。 前四半期の選定はいろいろ悩んだのですが、今四半期のマイベストスリーは、すんなりと決まりました。 ・『赤めだか』立川談春(著) ・『リーダー論』高橋みなみ(著) ・『悪女入門 ファム・ファタル恋愛論』鹿島茂(著) ...
【書評】『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(2)外国メディアの東京支局が反日の理由
3つ目に分かったことは、なぜ、外国メディアの東京支局が反日なのかということ。具体的には、21世紀以降のニューヨーク・タイムズとAP通信の慰安婦問題に関する報道である。 なぜかように歪曲報道するのか、甚だ疑問だったのだけど、その理由が分かった。東京支局を開設している外国メディアは、そもそもの日本進出理由からして、反日だったのである。 ...
【書評】『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』(1)著者は在日50年の知日派
著書のことを知らなかった。Wikipediaによると、1938年イギリス生まれで、東京オリンピックのあった1964年に来日し、英フィナンシャル・タイムズ、米タイムズ、米ニューヨーク・タイムズの東京支局長を務める。日本に駐在する外国人ジャーナリストとしては、最古参だ。 ...
イギリス国民投票に関する考察
EUへの参加、統合化・域内自由化の波は、 都会より地方に経済的衰退をもたらし 高齢者ほど自由化に不安におびえ 移民により低学歴層が職を奪われる という構図なんだと思う。 このことは、日本にも当てはまると思う。 ...
「あ~イギリスよ、またお前か。」イギリス、EU離脱の件
あ~イギリスよ、またお前か。 イギリス国民投票、EU離脱優勢、劇的円高にびっくりぽん。 歴史上、常に大国への統合と分裂は繰り返す。ナポレオン、ヒトラーの大国への野望を打ち砕いたのはイギリス。そして今再び、イギリスがEUというヨーロッパ統合を打ち砕こうとしているのかもしれない。 ...
『イギリスの首相に学ぶ 反論の伝え方』出版記念無料セミナー
1000 Speakers Conference in Englishに参加したご縁で、表題のイベントに参加しました。著者の信夫梨花さんの解説の下、YouTubeのイギリス首相のスピーチをリスニングしました。 ...
【書評】『イギリスの首相に学ぶ! 反論の伝え方』英首相の答弁は英語ヒアリングの絶好の教材
本書で得たのは、Prime Minister Question(PMQ)というイギリス首相への質問時間というのをイギリス国会が設けている点です。動画を見るとわかるのですが、ライブで丁々発止のやり取りを行います。サッチャー元首相いわく、PMQには8時間の準備時間を取っていたとのことです。何よりうれしいのは、このPMQは、英語ヒアリングの絶好の教材だということです。 ...
【書評】『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』~エネルギー戦略がなければ国を危うくする
海軍はバカか? 本書を読んだ率直な感想です。 この手の本を読むと、実に腹立たしくて仕方ありません。 陸軍首脳がバカで無能だということは分かっていました。 海軍は陸軍と比して、優秀だと思っていました。 しかし、その理解は間違っていました。 海軍首脳もまたバカで無能でした。 この本は、安易に反原発を唱える方、安全保障関連法に反対を唱える方に一読をお薦めしたい。骨太のエネルギー戦略がなければ、国を危うくすることを理解するために。 ...
【書評】『ヨーロッパ覇権史』(その2)日本史との接点
今回は、ポルトガルも含めた4か国の日本史との接点を見ていきます。なお、ここで述べていることは、本書の書評ではなく、私の考察です。年号は主にWikipediaの記述を参照しました。 日英同盟を廃止した日本が英米との戦争を余儀なくなされたことを考えると、日米安保は必須だと考えます。中国への抑止力だけでなく、アメリカとの戦争を避けるためにも。 ...
【書評】『ヨーロッパ覇権史』(その1)軍事力と情報力
近世以降、なぜ、ヨーロッパが世界を支配するに至ったか、全体を俯瞰するのに大変参考になりました。また、日本史におけるヨーロッパとアメリカとの関係も、この覇権史と見事に符合が合います。単に書評に終わらせず、独自の考察も付け加えておきます。 ...
イギリスダイアログ2「歴史と政治」カフェに参加しました。(11月13日)
ひさしぶりに3x3ラボで開催された企業間フューチャーセンター主催のFuture Innovation Cafeに参加しました。たぶん、半年ぶりぐらいの参加。しばらくブランクをあけると、対話力が落ちているのに気づきました。(汗 適度に継続することが重要ということを再確認。 ...